冤罪の無い国に

2018年12月18日         冤罪の無い国に

いつも立ち寄る本屋さんで、しばらく、「冤罪ファイル」を目にしませんでしたが、先日(12月初め)、お店の以前と同じ辺りに並べられているのが目にとまり、買い求めました。「冤罪ファイル」は、私の事件を取材して、最初から冤罪だと良識ある判断をし、機会ある毎に、真実の記事を発信して下さいました。

2018年冬号は、11月29日の発売で、「容疑者は本当に殺(や)ったのか!?新たに浮かびあがる真犯人像・・・」「そもそも事件は存在したのか、――○○事件」「第三者による犯行をも推認させるDNA鑑定。真犯人は身近にいる!?」「暗闇に消えた犯人の正体とは!?―――○○事件の真相に迫る」等々・・・。残念ながら変わらず、冤罪事件の数々が記事に取り上げられています。(次号は、2019年夏号で、5月下旬発売予定だそうです。)

 ところで、日本は、海外からも指摘を受けている冤罪大国である事を、一人でも多くの方々に認識して欲しいと思いますが、同時に、深く憂慮し何とか出来ないものかと思います。
私のケースも、失った物もあまりに大きく、今でも怒りと憤りは消えません。私は何も悪い事をしていないのに、とんでもない濡れ衣を着せられ、壊れた警察官によって、有罪のエスカレーターに乗せられた後、壊れた検事・裁判官によって、広島地裁で、お金を盗った映像も無いのに、持ったとされた封筒に私の指紋もついていない(実は封筒にも触れていない)のに、有罪とされ、広島高裁でも、証拠が無いのに有罪(懲役1年、執行猶予3年)~ここまでに2年。そして、最高裁に上告して2年5ケ月後、やっと無罪・・・しかも、それは、奇跡の逆転無罪(当時、直近5年で0.038%の無罪)だったという信じられない現実を、身をもって体験したものです。これは、絶望的な警察・検察、そして正しかるべき司法が正しく機能していない事を証明したという事でもあります。つまり、警察・検察・裁判官による犯罪だと言っても過言ではないという事を物語っております。
 私の冤罪事件で、それが白日のもとにさらされたのですから、二度と私のような悲劇を作らないようにして頂きたいのに…現実は、どうも悲しいばかりです。国の根幹である警察・検察・司法がこんな状態では・・・不信感と怒りが込み上げてきます。これでは日本の国が…と憂いますが、どうしたらいいのか、少しでも良い方向にして欲しいと強く願うばかりです。

尚、2018年5月8日にTBS系列で放送された「一番だけが知っている」の私の部分を、どなたかがYoutubeにアップして下さった動画の再生回数が、最初に気が付いた6月27日時点での再生回数は、2万4728回でしたが、2018年12月17日に40万3167回になりました。これも皆様が拡散して下さったお陰です。ご支援ありがとうございます。(Youtube動画サイトはコチラ
どうか皆様、良い年をお迎え下さい。

  立ち止まる事許されず十二月   ひろし
                                           煙石 博

2018年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

どれだけ記憶に残っていますか・・・

2018年12月1日  どれだけ記憶に残っていますか・・・
Youtube煙石博冤罪事件の視聴回数が32万回を超えました

 今年は戌(犬)年、とり年でもないのにバタバタ?しているうちに、早くも1年が終わろうとしています。振り返ってみると、まさに、多事多難の1年で、記憶のキャパを超える程の激難の1年でした。
私の日記を拾い読みしながら振り返ります。どれだけご記憶でしょうか…。

 2017年(去年)12月13日に、俳句の会に出席する為に行った公民館の3階テラスで、普通3月か4月に咲く菜の花が、盛んに咲いていました。

そして新年早々、2018年1月7日に大寒波が襲来。東日本、山陰、西日本各地が大雪に見舞われ、広島でも県北部を中心に、北広島122センチ、庄原76センチの積雪…。また、沖縄にも、みぞれやあられが…。長崎、熊本でも、まとまった雪が降ったと、記しています。

さらに、2月7日には、福井で大雪。4月には、鳥取県で、桜が満開の景色の中に、数センチもの積雪。

5月の半ばに、私の家の近くで、早くもアジサイが咲いているのを見て驚き、例年より、2週間くらい季節が早く進んでいると思いましたが、毎年、秋に咲く、我が家の野紺菊(のこんぎく)が、季節を間違えて、5月に何輪か花を咲かせていました。そして5月26日、奈良・京都・広島で、早くも真夏日。

 海外では、5月に、ハワイのキラウエア火山大噴火。6月初めグアテマラ火山、大噴火。 国内では、6月18日、大阪で、震度6弱の地震が起き、大きな被害が出ました。

 ところで、東京では、これまでで最も早く6月に梅雨が明け、一方で梅雨のない北海道に、梅雨前線が停滞し、大水禍。これまで経験した事の無い異常気象…私どもの時代にはなかった竜巻が、近年ちょこちょこ発生していますが、今年も、大きなものでは、6月に、沖縄で過去最大級の竜巻があり、6月末には、滋賀県の米原市でも巨大竜巻が発生して、大きな被害が出ました。

 7月には、西日本豪雨があり、6日、7日の集中豪雨では、広島市、呉市でも、大変な水害被害、山津波の恐ろしさを見せつけられました。

 7月8日の梅雨明け後、いきなりの猛暑で、一週間連続の真夏日。そして7月・8月は、命に係わる程の暑さという表現の激暑が続き、記録的猛暑に痛めつけられました。
また、台風も、記録的な数と、これまでにない勢力で、大きな被害が出ました。中には、普通、東にカーブを描くように日本列島を通過する台風が、全く反対に、東から西へカーブするという、奇妙なコースを辿りました(台風12号)。この台風は、日本列島の東の太平洋から、中部地方に上陸し、紀伊半島から瀬戸内海を通過して、九州北部に上陸した後、南下して九州沖へ向かって停滞し、その後西へと…。

さらに、9月6日には、北海道の厚真町に大きな被害を出した、震度7の大地震がありました。

思えば、地球が病んでいるかのような荒々しい天気と天変地異の1年…天災オンパレードの忌まわしい1年でした。優しいはずの、春夏秋冬の日本の四季が牙をむいたような過酷な1年…。本当に辛く悲しい事が多い1年でした。

 ところで、高島易の暦を見ると、今年の11月は一の酉(とり)、二の酉、三の酉とあり、三の酉まである年は、活気がありすぎて、火事が多いと言い伝えられているとあります。そういえば、各地で、大きな火事のニュースが伝えられ、火事が多いような…火の取り扱いにも、充分お気を付け下さい。
ご健康で、幸多き来年をお迎えになりますようにお祈りします。

   山茶花(さざんか)の散りて咲き継ぎ咲き勝り   ひろし
   立ち止まる事許されず十二月           ひろし

※Youtubeの煙石博冤罪事件の視聴回数が11月29日に32万回を超えました。私のような被害者が一人でも出ない為にも、多くの皆さんにご覧頂きたいと思います。(Youtubeのページはコチラ

※2018年3月に、作家の見延典子さん(「もう頬づえはつかない」、頼山陽関連の著書、近作では、紀行エッセイ「私のルーツ」等の作品があります。)に、ばったりお会いして、私のニュースを差し上げ、限られた短い時間でしたが、私の冤罪をお話しましたら、たちどころに、切れ味のいい文章にしてインターネットにアップし、ご支援下さっていました。迂闊にも、それに気がついたのは10月頃でした。先生のご支援に感謝しております。

※今年も、年賀状欠礼のハガキを何枚か頂き、大変寂しい思いをしています。
死んでいく者は悲しい。生き残った者も、寂しく、そして辛い…」おん身ご大切に。

皆様方のご支援に心よりお礼を申し上げます。
                                            煙石 博

2018年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

そういえば、今日は6年前に保釈された日でした

2018年11月7日   そういえば、今日は6年前に保釈された日でした

Youtubeの「1番だけが知っている・煙石博冤罪事件」の視聴回数が、11月6日に29万回を超えました。私の様な被害者を出さない為、クチコミで広めて下さい。(Youtubeのページはコチラ

 

夜、家で晩酌をしている時、無罪を勝ちとる会のメンバーだった或る方から電話がありました。1つは、Youtubeの視聴回数が、29万回を超えた事。もう1つは、南警察署の留置場から保釈されたのが、確か11月の7日でしたね~。という電話の内容でした。記録を見ると、確かに2012年11月7日に保釈請求3回目で、ようやく保釈許可。(28日間拘束)とありました。

あの時の事を回想してみますと、何が何だかわからないまま、やっと留置場から出られる…と、ただただ、安堵ばかりの思いでした。(私は、この時点でも、裁判では「お金を盗っていないのだから、正直に申し述べれば、真実に沿った正しい判決が出て、必ず勝てる。」と、まだ司法を信じておりました。しかし、日本の司法は、こわれていたので、広島地裁・広島高裁で有罪というとんでもない判決を受けました…。)

さて、保釈された日、我が家は、広島県警南警察署の近くで、家内が迎えに来てくれて、家まで10分位一緒に歩いて帰りました。

ところで、留置場の28日間、ヒゲは全く剃りませんでした。というのは、自分の電気カミソリは持ち込めず(凶器に使われる可能性があるからでしょう)、留置場専用の、共用の電気カミソリがあって、前の人が使った後、自分で、消毒液で洗って使うようになっていたからです。…であれば、ヒゲを伸ばしっぱなしにして居ようと…それでいいと思いました。

保釈されて家に帰った時、ヒゲは伸び放題でしたが、私は、高校の放送部の時から、森繫久彌さんが好きで尊敬していましたから、その森繫さんが、晩年ヒゲをたくわえていたので、「このままヒゲを剃らずにおこうか。」と家族に言ったら、「世間の人は、TVニュースや新聞を見て、お父さんが、お金を盗った窃盗犯だと思っているので、胡散臭いヒゲは、剃った方がいい。」と言われて、剃り落としました。

その翌日から、家族が言っていた様に、世間の人の私を見る目が、すでに違っている事を感じました。近所の人を始め、多くの人が私から遠ざかっており、絶望の思いを知らされる日々が始まりました。

考えてみると、盗ったのではないか(窃盗容疑で逮捕)とマスコミが伝えた時点から、私は、冷たい世間の目にさらされ、胡散臭い人間と見られている事に気がつくのですが、私がこれまで積み重ねてきた「信用と信頼」はすべて壊されておりました

そういえば、留置場はとんでも無い所で、思い出せば色々な事がありました。その事を時々ブログに一人言で…書きましょう。
                                
11月7日は、立冬、暦の上で冬の始まりです。私を支援して下さった皆様のご恩に感謝の日々です。お体お大事に、おん身ご大切になさって下さい。

番号で呼ぶ開錠の鉄の冷え    ひろし(2012.11.5)
 
房狭き掃き取るは皆木(こ)の葉髪(はがみ)   ひろし(2012.11.5)

 ※留置場では、部屋の掃除もトイレ掃除も、ほうき・ちりとり・雑巾を渡され、毎朝、自分でさせられました。

これは6年前、保釈されて帰宅、ヒゲを剃り落とす前に撮った写真です。


          

                                    煙石 博

2018年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

アクリル板をけ破るなんて・・・

2018年11月1日 アクリル板をけ破るなんて・・・

 大阪府警富田林警察署の留置場面会室のアクリル板をけ破って逃げた某氏が、世間を騒がせましたが、私も広島県警南警察署の留置場に28日間入っていた体験者として、あそこからは、とても(ネジがどうのこうのと伝えられていましたが・・・?)け破って逃げ出せるようなものではないように思います。しかし、あの出来事で、計らずも、留置されていた6年前の事が思い出される事です。

 南署の留置場は、6室か7室あり、4号室は欠番で、私は、中ほどに近い13号の独居房に入れられました。天井が高く薄暗い長方形のコンクリートの打ち抜きの部屋で、そこに、ネチネチした肌触りのビニル畳が縦に4枚敷かれ、奥の半畳に、さらにじめっとして薄気味悪い、下半身だけ見えないようになっている和式トイレの部屋。房の前は通路、その向こうに留置場警察官の机がこちら向きにいくつかありました。

 留置場に入れられる時は、手錠を外されて、毛布1枚と、芯のないトイレットペーパー1巻だけ持たされますが、枕は与えられませんし、タオル類は持ち込めません。(自殺させない為だろうと思う。)当然ですが、部屋に私物は持ち込めず、机も、他の物も全くありません。もちろん、携帯も没収されて外界と全く連絡はとれません。
 面会室に連れて行かれる時は、まず、「13号!」と番号で呼ばれて、鉄格子が開けられ、通路に出されますが、そこで手錠をかけられます。

   「13号」と呼ばれ時雨(しぐ)るる鉄格子   ひろし

 そして、少し先の出入り口まで歩いて、再び鉄扉が開けられて通路を歩き、面会室の前で手錠を外され、部屋に入ります。

面会は、弁護士の場合は何時でも可能ですが、他は、警察官立ち合いの元、1日に15分間だけで、しかも、土日の面会は許されず、週末の土日は、本当に心細く、月曜日の朝の面会までが随分長く辛い時間だった事を思い出します。

 その当時のメモの一部を振り返って見ていると…『10月17日(水)勾留6日、頭が朦朧』とあり、思考力も衰えて来たようです。『~考えてみれば、事件があったとする9月24日は、逮捕された日の2週間以上も前の話で、記憶は定かでない。私がお金を盗っていないのに、T刑事は、金を盗っている、金を盗っている。と責め立てて、刑事が作った、ありもしない、私の銀行内での犯行ストーリーを認めさせようとする~。私は、銀行内での行動内容は覚えていない。全て自信がない。確かなのは、(自信があるのは)お金を盗った記憶がないだけで、あとは刑事の問い詰め方に乗せられていったような…』とあります。また、『この調べは、私が金を盗ったと決めつけた事から始まっている…⁈』ともありました
 『10月19日(金)検察庁へ…N検事と接見。私がお金を盗っていない事を懸命に説明したが、検事から「ゆうべ何回も防犯カメラの映像を見たが、お金を盗ったのは、あなたに間違いない。」と言われる。しかし、この時点でも証拠の防犯カメラの映像を私に見せてくれない。それどころか「お金を盗ったか盗らないかは別にして、被害者?に金を払えば済む事です。」と言われて愕然とし、示談ばかりを勧める検事が「裁判しても、日本の司法は、99%有罪だ。」と豪語。「死ぬまで裁判する事になって、人生を棒に振った者がたくさんいる。」と脅し、示談を強要するばかりで、検事も公正・中立に、事件の内容をよく見て判断してくれなかった』とメモしていました。 思い出しても、今でも憤りと怒りが込み上げて気分が悪くなります。

 10月の何日なのか、数日いい天気が続いていた様で…『秋祭りの子ども神輿の声が弾んでいた。』とあり、『夜中にいつも何回か目が覚めるが、朝4時頃目が覚め、うす暗闇の中で俳句が浮かんだが、紙と筆記用具がない。(夜9時から、メモ用紙と筆記用具、更に、眼鏡も毎晩取り上げられている)思いついたのは、トイレットペーパーを細いこよりにして、ちぎり、それをカタカナ文字にし、警察官に見つからない様に房前面の小さな死角スペースに並べた。それを、昼に紙と筆記用具をもらって、記録』

   天高し地に我が疑惑晴らすべく   ひろし

 朝早く、2階屋外の細長く狭い通路を、一人20分位左右に歩ける運動の折…

   秋の空うそ偽りのなき高さ   ひろし

そして雨の日…

   秋雨や窃盗容疑晴れぬ日々   ひろし
このあいだ、道に何か落ちていると思い、拾おうとしたら、「歳(とし)…」でした。そうか…11月2日は、私の誕生日…「61歳だったか、62歳だったか…いや、71歳だったか、72歳だったか、何歳だったか・・・危うい?」そういえば6年前の誕生日は、留置場の中で迎えた…。その数日後、大学の何周年かの記念同窓会へ出席できず、私は窃盗の汚名を着せられて留置場の中。同窓の知り合いは私の事をどう思っているだろうと屈辱的な思いに沈んだ事を思い出しました。

   晩秋の音冴え冴えと独居房     ひろし

  「施錠よし」と房の復唱冬隣(ふゆどなり)    ひろし

 

動画投稿サイト「Youtube」に「1番だけが知っている」の煙石事件の投稿がありましたのでご参考までに・・・多くの方々から関心が寄せられています。

             

           (Youtubeサイトはこちらをクリック →  クリック )

 よろしかったら、ご覧になって下さい。(※2018年10月31日時点での再生回数 28万0292回

私の事件は、私だけの問題ではありません。私のような被害者が、私の後に出ない為にも、一人でも多くの皆様に真実を知って頂きたいと思っています。

                                            煙石 博

2018年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2018年10月11日  あれから6年、激白 忘れる事のできない忌まわしい逮捕の朝・・・。

2018年10月11日  あれから6年、激白!忘れる事のできない忌まわしい逮捕の朝・・・。

下記は、一部加筆した新しいブログです。(2018年10月19日修正)

 私が窃盗の濡れ衣を着せられた冤罪事件があったとされるのが、2012年9月24日(月)。――突然の逮捕は、なぜか半月余りも後の、10月11日(木)朝。

 刑事二人が、突然、我が家にやって来て、私が近所の銀行のロビーで、お金を盗ったという、身に覚えのない窃盗容疑をかけました。(むしろ、すでに窃盗犯と決めつけて来たのだと確信します。)

 刑事が「防犯カメラに証拠が映っている‼」「~左手で左胸のポケットに、金をねじこんだんじゃ‼」と、自信たっぷりに言うので、私は「そんな事をする訳がない。お金を盗ったと言うんなら、証拠という防犯カメラの映像を、ここに持って来て、見せてくれ。」と、何度も頼みましたが、刑事は「見せるわけにはいかない。」と言って、見せてくれませんでした。(後で、防犯カメラの映像から、着ていたシャツは、胸ポケットのないシャツだったという事がわかり、私が封筒からお金を盗っている所や、封筒を手にしている映像はありませんでした。また、持ったとされた封筒に、私の指紋は、ついておらず、私が、封筒にふれていない事も鑑定されました。つまり、盗った証拠が無いのに、私が記帳台に近づいたという事をもって、私を犯人と決めつけていたのです。)

 盗った、盗らないで、刑事と激しいやり取りが2時間余り・・・。昼前に、逮捕状の呈示もなく、家の近くの広島県警南警察署に連行されました。警察のワゴン車の中で、降りる前に手錠をかけられ、そのまま署内に連れて行かれましたが、かなりの署員の視線を浴び、気が動転して、頭は混乱状態になりました。

 取り調べ室で(取り調べ室と言っても、あんなの取り調べではない、最初から私を犯人と決めつけて、お金を盗ってもいないのに、盗ったと自白させるための部屋でした。)しばらくあって、頭が混乱している私の前で、刑事が、外に向かって大きな声で、「報道(マスコミ)は来とるか‼」と言ったので、「ちょっと待って下さい。私は犯人ではありません。マスコミには、まだ発表しないで、よく調べてからにして下さい。報道はそれからにして下さい。」と、懇願しても聞き入れてもらえませんでした。

今でも鮮明に記憶しているのは、刑事が「マスコミは、ニュースを欲しがっとるんじゃ。‼」「マスコミは、わしの言うのを、そのまま、垂れ流すんじゃ‼」と、脅しの様な言葉。何とも無茶苦茶で、その刑事の方が犯罪者だと、今でも怒りが込み上げてきます。

 マスコミ報道は、テレビが、逮捕されたその日の夕方に、私が窃盗容疑者として逮捕されたと報じ、翌日の朝刊各紙も、取り調べもしないひどい警察発表を、刑事が言った通り、そのまま報じました。
この時から私は、窃盗犯として、白い目で見られ、後ろ指を差される人となって、人権も、人生も一気に失ってしまいました。取り返しのつかない恐ろしい事です。

 私は、社会に出てこれまで、人に迷惑をかけないように、信用、信頼を大切にという物差しで、正直に生きてきた人間ですから、最も苦痛な事でした。

 取り調べでない取り調べの中で、刑事は「マスコミが報道したけえ、もうみんなが、お前を窃盗犯じゃ思うとるんじゃ‼」と、何度も脅迫する様に言い、自白を迫りました。

 さらに「窃盗を認めりゃぁ、ここ(留置場)を出られる。人の噂も75日、世間はすぐに忘れる、すぐに社会復帰できる~」と言って、強引に、自白へと誘導していきます。(やってないのに、やったと認めると、やったという作り話を作文されて、ニュースで報道されるという訳です。社会復帰は、まず不可能です。)今思えば、これは刑事による大きな犯罪です。私は何も悪い事をしていません。

 思い出すのもおぞましい、6年経っても、気分が滅入ってしまう記憶で、忘れる事も出来ない事です。思い出すと今でもはらわたが煮えくり返ります。

 こんな事は、私の後に絶対にあってはいけません。私のような被害者が出ないことを願うばかりです。私の事件を忘れないで下さい。政治家の先生方も、思想信条を超えて、超党派でこの改革をして頂きたい事だと、私の悲劇から訴えたい思いです。

最近思うのですが、今の時代の私共は、世の中が、余りに多事多難過ぎ、1つの出来事に、いつまでもこだわっておれない、次々と、大変な事が起きるものだから、過去はすぐに、忘却の彼方へ・・・。時の流れが早過ぎるような、極端に言えば、ひと月前の出来事が、昔の1年前の出来事のような感覚で、・・・。しかし、私が体験した悲劇は、忘れる事はありません。

どなたかがYoutubeにアップして下さった『煙石博さん冤罪事件』の視聴回数は、9月23日(日)に23万回を超えました。
10月10日(水)21:30現在の視聴回数は、23万9478回です。
パソコンやスマホで視聴できるので、知り合いの方にさらに拡散して頂けると有難いです。

☆10月19日(金)AM7:00現在の視聴回数は26万0712回です。
                                         煙石 博

2018年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2018年10月1日   お月様は見ていらっしゃる

2018年10月1日   お月様は見ていらっしゃる

皆様には多大なるご支援を頂き、有り難うございます。Youtube「煙石博さん冤罪事件」の視聴回数は6月27日には2万4728回でしたが、9月28日には、23万回を超えました。パソコンやスマホで視聴できるので、知り合いの方にさらに拡散して頂けると有り難いです。

今年の夏は、これまで経験した事の無い暑さ、激暑が長く続き、やっと迎えたという感じの秋でしたが、どっと夏の疲れが出ました。皆様におかれましても、呉々もお体ご自愛なさって下さい。

  天災の多く悲嘆の虹と遭ひ     ひろし

それにしても、今年は、天災に次ぐ天災。6月・7月は、例年の梅雨とは違った、怒りのこもったような荒々しい天候で、梅雨末期の送り梅雨は、西日本豪雨となって、各地に大洪水の被害が出ました。梅雨は早く明けたのですが、いきなりの猛暑・激暑に熱中症続出・・・。
本当に何かが壊れてしまったような激暑の日々。おまけに、台風シーズンではない時期に台風の襲来・・・しかも、これまで見た事もない、東から西へと逆方向に向かう奇妙なコースを辿ったり、スケールも、これまでのものとは違う異常さを感じるものでした。水害、台風、そして地震・・・何か日本が、いや、日本だけではない、地球が病んでいるかのような天災が続きます。これ以上、天災が無いよう、願うばかりです。
そんな中、私共の現実社会に目をやると、人間が、変な事ばかりやっていて、無茶苦茶な事が多すぎます。次から次へ理不尽な事が明らかになり、私共の常識では許されない事が、あまりにもあり過ぎます。そこには、人としてやってはならないでしょうと思うような、良心の無い、常識を失った傲慢な考え方や、やり方がまかり通っていて、怒りを覚える事ばかり・・・。私の冤罪事件に関わった刑事・広島地裁・広島高裁の検事・裁判官においても、その一例だったと思います。私は神仏に誓っても間違った事はしておりません。

私共の先祖は、大自然には神が宿り、天災等が続くと、天の怒り、神の怒りではとも受け止めて、自らを律し、戒め、自然からも謙虚な心を学んだのではないかと思いますが、今の世に、それは・・・。

ところで、10月は、後の月という名残の月をめでる十三夜(栗名月・豆名月)の月見の月です。今年は10月21日土曜日(旧暦9月13日)です。昔の人々は、地球を見続けてきたこのお月様を、神仏をあがめるように、尊く見上げていた事でしょう。穏やかな実りの秋が深まってゆきますように・・・。 

  夜半の秋宇宙の果ては星の闇   ひろし
  秋天に宇宙を背負ふ水の星    ひろし

煙石 博     

2018年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

私の冤罪事件は…明日はあなたの身にも‼

2018年9月1日   私の冤罪事件は…明日はあなたの身にも‼

Youtubeの「1番だけが知っている・煙石博冤罪事件」の視聴回数が、6月27日には、
2万4728回でしたが、8月29日に19万回を超えました。

私の身に降りかかった冤罪事件は、同じパターンでこれがなされると、善良なる一般市民の誰でもが、いくらでも私の様な被害に遭ってしまうという、そら恐ろしさを感じています。

私の後に、似たような被害者が出て、自白に追い込まれたり、示談と称する金銭取引によって、やってもいないのに罪を認めて、人生を失い、泣き寝入りする人が出ない事を願うばかりですが・・・現実には、最近も、信頼できる私の知人から、痴漢をしていないのに犯人にでっち上げられて、結局、示談と称して結構な金を払い、やってないのにやった様にされ、マスコミ報道にありもしない事を流されて、会社をやめ、若くして人生を失っている方(大変、真面目な方だそうです。)の話を聞きました。
更には、前回のブログでも書きましたが、ある方の、東京の甥の痴漢冤罪の示談事例・・・。

また、私の冤罪事件の後にも、新聞の三面記事には、似たようなパターンの、気になる、怪しい事件がちょこちょこ目につき、記事の裏に、善良な人が加害者とされ、実は被害者にされて泣いているのではないかと推認して、怒りを覚える事しばしば・・・。

今回、私の冤罪体験は、警察・司法のシステムが正常な状態ではない事を証明した事でもあり、私のような事件のパターンは、これまで、「自分にはそんな事は起こらない・・・あの人は、たまたま運が悪かった。」とか、だれもが他人事だと思い、小さな出来事として見て見ぬふりをして片付けられてきた為に、多くの善良な市民が、随分被害に遭ってきたものだろうと強く思います。

一般市民の、そんな無関心さをいい事に、いくらでも、同じパターンの被害者が作られてしまうというのが、忌まわしい実態であると思います。何とかできないものでしょうか‼
警察や司法が、神仏に誓って間違った事をしないという正しい信念を取り戻してほしいと思います。
 
私の事件は、明日はあなたの身にも・・・。市民が安心して暮らせる社会の為に、どうしても、まず警察から、そして司法の襟を正して欲しいと切望します。
    

動画サイトのYoutubeに「1番だけが知っている」の、煙石事件の投稿があり、関心が高まっています。(約30分)

         

(Youtubeサイトはこちらをクリック → クリック

私の様な被害者が、私の後に出ない為にも、是非、ご覧になって下さい。
一人でも多くの皆様に、私の事件を知って頂きたいと思います。

 

必読 私が体験した真実の断片です。私は何も悪い事はしていません。

 事件は、2012年10月11日朝、突然、刑事二人がやって来て、「銀行の(小さな)支店で、客が置き忘れた(とする)封筒(お札が入るサイズのもの)を盗って、7~8歩あるいたあたりで、左手で左胸のポケットに金をねじ込んだ。」と(実は当日着ていたシャツは胸ポケットのないシャツである事が、防犯カメラの映像で分かったのに)・・・「そして、また7~8歩戻って元の記帳台の同じ場所に、市・県民税の納入書だけ残った封筒を戻した。」という奇妙な犯行ストーリーをでっち上げ、「防犯カメラの映像に証拠が映っている。」として逮捕しようとするが、私には全く身に覚えのない事で、盗っていないと必死に主張。

「防犯カメラの映像に証拠が映っていると言うのなら、それをここに持って来て見せて下さい。」と何度も頼んだが、刑事は「見せるわけにはいかない。」と言って見せてくれず、逮捕状の呈示も無く逮捕し、広島県警南警察署に連行した。私は留置場に28日間勾留された。

警察での取り調べは、初めから取り調べではなく、刑事が私を犯人に仕立て上げる為に作った犯行ストーリーに合うように強引に誘導し、自白ばかりを迫られた。最初、机を叩いたり押したりして・・・身が縮み上がるような、もの凄い恐怖感を覚えたので、面会の時、その事を弁護士に言うと、翌日からは、机は叩かなくなったが、声や態度で威圧的に迫り、とても怖いものだった。私が、声がかれるほど盗っていないという事を説明しても、それを全く調書には記入してくれず、「それだけ好き勝手なことを言うたら気分がスッキリしたろう。ほいじゃが、お前は犯人じゃ。マスコミが報道したけぇ、世間は皆、お前が窃盗犯じゃ思うとる。お前は嘘ばっかり言うとる。」と、私の訴えは全く聞いてもらえなかった。

結局、防犯カメラの映像を見せられたのは、示談をしない事に決めた後、警察では、10月28日、検察では29~31日で、しかも何カットかの短い映像を見せられたが、お金を盗っている映像は無い。
 大体、お金を盗るなら、お金の入った封筒ごと持って帰るし、証拠となる指紋がついているかも知れない封筒を、金を抜いた後、わざわざ戻すことはあり得ない。

また、検事は、警察の誤りをチェックする役目もあると思っていたのに、刑事が、善良なる一市民の私に無茶苦茶な事をしているので、「刑事が間違っているので、もう一度よく調べて下さい。」とお願いし、一生懸命無実を訴えたが、検事は「お金を盗ったか盗らないかは別にして、(私が盗ったと一方的に決めつけて)66600円にイロを付けて、きりのいいところで10万円くらい払えばすむ事です。」と、全く私の主張を聞いてくれない。
そして、「煙石さんが、お金を盗っていないと主張するのは王道です。」と言って、机の上の白い紙にまっすぐな線を描き、「検事としては・・・」と言いながら、カーブの線を描き
「検事としては、お金を払って事を収める示談を勧めます。」

さらに検事は、「盗っていないと主張して裁判をしても、99.9%は有罪になる‼」と、豪語して脅迫し、「裁判をすると、死ぬまで裁判をする事になります。それで人生をダメにした人がたくさんいます。」等と言った。
「ええーっ!そんなバカな、私は、真実お金を盗ってもいないし、盗った証拠がありうるはずがないのに・・・。」私は検事の発言に、日本の警察・検察に対する絶望的な思いを持ち、その現状に背筋が凍る思いがした。

 裁判になって、防犯カメラをチェックしても、当然お金を盗っている映像は無いし、しかも、お金を盗ろうとすれば、最初、問題の封筒にお金が入っているのを、中を覗いて発見している映像が無ければならないのに、それも全く無い。さらに、封筒にも、封筒の中の税金の納入書にも私の指紋はついていなかった。

 私が、広島地裁・高裁で、身をもって体験した事は、日本の司法は壊れているという事で、裁きは、崇高で高潔な方々の判断だと思っていたが、実は、非科学的で、論理的でない、裁きとは思えない、信じられないものだった。それは、最初から私を犯人と決めて、有罪という答えになるように、小理屈、屁理屈を重ねて、一般常識では考えられない作文を書いて有罪にするというものだった。

これが、日本の司法は、逮捕、起訴されると99.9%は有罪という、大問題の有罪率の原因だと思う。法治国家ではあり得ない事と、怒りと共に絶望した。

*       *       *       *

それにしても、私の身に起こった事は、同じパターンで誰の身にも起こりうる、いや、誰でも被害者にされるという大変な問題です。私の後に、私のような被害者が出ない事を切望するばかりです。

最後に、最高裁では、防犯カメラの映像にお金を盗っている証拠はないとして「広島地裁・高裁の判断は、著しく正義に反するので、無罪‼」という、奇跡の逆転無罪判決でした。

しかし「99.9%は有罪」という有罪率には、たくさんの冤罪が含まれており、大きな問題だという事を、身をもって知りました。安心して暮らせる社会の為に、絶対に改革してもらわなければならない事だと思っております。    
                                 煙石 博

2018年9月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

Youtube「1番だけが知っている」視聴回数が15万回を越えました

2018年8月3日  Youtube「1番だけが知っている」視聴回数が15万回を越えました

今年は早い梅雨明けに加え、いきなりの、猛暑を越えた経験したことのない超激暑とでも表現しましょうか・・・大変な夏となりましたが、広島は、その梅雨の最後に(送り梅雨)、これまでに無かった激しい雨に見舞われ、西日本豪雨の惨禍を受けました。連日、激暑の中の大変な復旧作業の様子が、テレビに放送され、安堵の日常を取り戻すまでにも時間がかかりそうですが、只々、ひたすら一日も早い復興を祈るばかりです。亡くなられた方々のご冥福を祈り、被災された方々へお見舞い申し上げます。

私の家は沿岸部ですが、集中豪雨のため、前の道に水があふれ、流水が家に入り始めたので、水をかき出し、急遽土嚢を積んで浸水をしのぎました。思えば、広島は川の多い街、川は危険水位に達していましたが、たまたま、その日は小潮だったので、幸い沿岸部も旧市内も、水禍をまぬがれたと思ったりもします。
更に、豪雨のあとは、いきなりの猛暑を越えた激暑の連日・・・そして、高速道路を逆走する車の事故があるかと思えば、台風12号までが、前代未聞の逆走台風で、しかも、その時、大潮と重なり、信じられないような大きな被害に見舞われた所もありました。早く平穏な日常が戻ってきてほしいと思います。

ところで、私の事件を取り上げたTBS特番「1番だけが知っている」で放送された番組の中で、私の事件の部分(35分くらい)を、どなたかがYoutubeにアップして下さいました。6月27日には、視聴回数が24,728回でしたが、7月28日には15万回を越えました。

国の骨格の大きなものの一つに、警察、司法があるわけですが、今回、私のえん罪体験によって、これらのシステムが壊れている事を証明した事でもありましょう。それを思うと、私は無罪判決を受けても複雑な思いで、こうむった被害は、私は勿論、家族共々、元には戻れないばかりか、私の後に同じパターンで、人生を失ってしまう人が出るという事を大変憂慮しています。私のような事件のパターンは、これまで、誰もが他人事として、たまたま運が悪かったとか、小さな出来事として、見て見ぬふりをして片づけられて来た為に、多くの善良な市民が、随分被害にあってきたものであるという事もわかりました。

最近、私は、知人の、そのまた知人からの話として、痴漢をしていないのに、犯人にでっち上げられて、結局、示談と称してお金を払い、(やってないのにやった事にされ)会社をやめ、人生を失った人の話を聞きました。また、つい先日も、街で会った夫婦連れに、声をかけられましたが、この方は、昔、私の家の近くに住んでいた方で、ご主人が「よかったですね。」と言って、小さなばんざいをされ、「煙石さんがやるわけないと信じていましたが・・・、心配していました。」この時、奥さんが「実は、東京の甥が、痴漢をしていないのに犯人にされ、示談でお金を払って済ませましたが、やってもいないのにやったとされ、大変な目に遭っています。その甥は、真面目ないい子で、そんな事は絶対にしていません。」と話されました。
私の事件も他人事ではなく、明日はあなたの身にも・・・。市民が安心して暮らせる社会のために、どうしても、まず警察から、そして司法の襟を正してほしいと願うばかりです。

    遺(のこ)されしものの小さく雲の峰   ひろし
    弁慶の立ち往生す超激暑         ひろし          

動画サイトのYoutubeに「1番だけが知っている」の、煙石事件の投稿がありますが、多く方々から関心が寄せられています。

↓↓↓ 画像クリックで拡大 ↓↓↓

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(動画サイトはこちら → クリック

よろしかったら、ご覧になって下さい。  
私の事件は、私だけの問題ではありません。私の様な被害者が、私の後に出ないためにも、一人でも多くの皆様に、私の事件を知って頂きたいと思います。
                                           煙石 博

2018年8月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

えん罪は人災です

2018年7月1日       えん罪は人災です

5月9日に全国放送されたTBS特番「1番だけが知っている」は、多くの皆さんからの反響があり、改めて映像の力の大きさを知りました。見逃した方や、放送の事を知らなかった方、ビデオのセットをし忘れたという方もあり、再放送して欲しいという声もありました。見ておられない方の為に、1人でも多くの方に見て欲しいという思いから、我が家のテレビのハードディスクから録画可能なDVDと、知人から録画してもらったDVDをお貸しして、見逃した方に、回し見をして頂く様にしましたら、それを再生して見て下さった方が、改めて私の様なえん罪事件は、今後あってはならない事であると強く意識して下さった様です。
皆様の善意に甘える事になりますが、許されれば、皆様の録画されたDVDを、他の方にお貸しして、1人でも多くの皆様に見て頂ければなぁ・・・と、思っているところです。

私のえん罪事件は、私が現役時代お世話になったRCCのOBの皆様と、友人、知人、小・中・高・大学の同窓生や恩師にまでご心配・ご支援頂いて、ご迷惑をお掛けしました。心からお礼を申し上げますが、私のある恩師からの、TV放送を見ての励ましのお便りの中に、心に留まった言葉がありました。
「特番、家内と共に最後まで見ました。本当に、いつ誰でも被害者になり得ることを痛感します。~しかし、長い間よく頑張られましたね。ご家族の皆様の支えも大きかったと思います。この経験を広く伝える事も、今後の我々にも必要な事ですね。
と締めくくって下さっています。最後の一文は、無罪で良かったという気持ちだけでなく、少し高い次元から思慮されての言葉だと思いました。

テレビの特番の再現ドラマは、わかりやすく、よくできていましたが、ドキュメンタリーではありません。私が体験した真実は、もっとひどく、無茶苦茶だったのです。私の警察、検察、裁判官に対する不信と憤り、怒りと、精神的苦痛や、心の痛手は消えません。こわされた人生は返って来ません。こんな事は絶対にあってはなりませんし、許されない事です。えん罪は人災です。本当に、警察や司法がエリを正してえん罪を出さないようにしてほしいと強く願います。
有罪率99.9%という数字は、たくさんのえん罪を生み出しているという事の表れで、大きな問題になっているのです。私の体験からもそれを痛感します

動画投稿サイト「Youtube」に「1番だけが知っている」の煙石事件の投稿がありましたのでご参考までに・・・多くの方々から関心が寄せられています。

       < ↓ ↓ クリックすると拡大します ↓ ↓>

      

よろしかったら、ご覧になって下さい。(Youtubeサイトはこちら → クリック

 

 私の事件は、私だけの問題ではありません。私のような被害者が、私の後に出ない為にも、一人でも多くの皆様に真実を知って頂きたいと思っています。  煙石 博

2018年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

TBS特番「1番だけが知っている」視聴ありがとうございました

 

2018年5月21日     TBS特番「1番だけが知っている」視聴ありがとうございました

先日のTBS特番「1番だけが知っている」は、私のような被害者が出ない事を願って協力したものですが、多くの方からの反響があり、警察や司法に対する厳しい意見や怒りがたくさん寄せられました。

再現ドラマはよくできていました。ドキュメンタリーではないので・・・ここは・・・と
思うところがありました。しかし、私の怒りの部分は、よく出ており、一般向けにわかりやすく構成されていました。真実はもっとひどく、無茶苦茶でした。しかし、よくぞ私の事件を、時間もかなり取って、全国ネットの番組で取り上げて頂きました。それ程、私の冤罪事件は、大きな問題であり、警鐘を鳴らす必要があるという事だと思います。取り上げて下さった事に感謝し、関係スタッフの皆様の、数々のご苦労、ご尽力にお礼を申し上げます。

私の後に、私のような被害者が出ないように願うばかりです。ご支援下さった皆様にも心よりお礼申し上げます。

以下、私が体験した真実の部分の断片です。
 そもそも、2012年10月11日朝、突然、刑事二人がやって来て、「銀行の(小さな)支店で、客が置き忘れた(とする)封筒(お札が入るサイズのもの)を盗って、7~8歩あるいたあたりで、左手で左胸のポケットに金をねじ込んだ。」と・・・「そして、また7~8歩戻って元の記帳台の同じ場所に、市・県民税の納入書だけ残った封筒を戻した。」という奇妙な犯行ストーリーを作っており、「防犯カメラの映像に証拠が映っている。」として逮捕しようとしました。 
私は全く身に覚えのない事で、盗っていないと必死に主張しました。「防犯カメラの映像に証拠が映っていると言うのなら、それをここに持って来て見せて下さい。」と何度も頼みましたが、刑事は「見せるわけにはいかない。」と言って見せてくれず、逮捕状の呈示も無く逮捕し、広島県警南警察署に連行して、私は留置場に28日間勾留されました。

警察での取り調べは、初めから取り調べではなく、刑事が私を犯人に仕立て上げる為に作った犯行ストーリーに合うように強引に誘導し、自白ばかりを迫られました。最初、机を叩いたり押したりして・・・身が縮み上がるような、もの凄い恐怖感を覚えたので、面会の時、その事を弁護士に言うと、翌日からは机は叩かなくなりましたが、声や態度で威圧的に迫り、とても怖いものでした。私が声がかれるほど盗っていないという事を説明しても、それを全く調書には記入してくれず、「それだけ好き勝手なことを言うたら気分がスッキリしたろう。ほいじゃが、お前は犯人じゃ。マスコミが報道したけぇ、世間は皆、お前が窃盗犯じゃ思うとる。お前は嘘ばっかり言うとる。」と私の訴えは聞いてもらえませんでした。

結局、防犯カメラの映像を見せられたのは、示談をしない事に決めた後、警察では、10月28日、検察では29~31日で、しかも何カットかの短い映像を見せられましたが、お金を盗っている映像はありませんでした。
 大体、お金を盗るなら、お金の入った封筒ごと持って帰るし、証拠となる、指紋がついているかも知れない封筒を、わざわざ戻すことはしません。

また、検事は、警察の誤りをチェックする役目もあると学校で習っておりましたのに、刑事が、善良なる一市民の私に無茶苦茶な事をしているので、「刑事が間違っているので、もう一度よく調べて下さい。」とお願いし、一生懸命無実を訴えましたが、検事は「お金を盗ったか盗らないかは別にして、(私が盗ったと一方的に決めつけて)66600円にイロを付けて、きりのいいところで10万円くらい払えばすむ事です。」と、全く私の主張を聞いてくれない。そして、「煙石さんが、お金を盗っていないと主張するのは王道です。」と言って、机の上の白い紙にまっすぐな線を描き、「検事としては・・・」と言いながら、カーブの線を描き、「検事としては、お金を払って事を収める示談を勧めます。」さらに、「盗っていないと主張して裁判をしても、99.9%は有罪になる‼」と、豪語して脅迫し、「裁判をすると、死ぬまで裁判をする事になります。それで人生をダメにした人がたくさんいます。」等と言いました。
「ええーっ!そんなバカな、私は、真実お金を盗ってもいないし、盗った証拠がありうるはずがないのに・・・。」私は検事の発言に、日本の警察・検察に対する絶望的な思いを持ち、その現状に背筋が凍る思いがしました。

 裁判になって、防犯カメラをチェックしても、当然お金を盗っている映像は無かったし、しかも、お金を盗ろうとすれば、最初、問題の封筒にお金が入っているのを、中を覗いて発見している映像が無ければならないのに、それも全く無い。さらに、封筒にも納入書にも私の指紋はついていませんでした。

 私が、広島地裁・高裁で、身をもって体験した事は、日本の司法は壊れているという事でした。裁きは、崇高で高潔な方々の判断だと思っていましたが、実は、非科学的で、論理的でない、裁きとは思えない、信じられないものでした。それは、最初から私を犯人と決めて、有罪という答えになるように、小理屈、屁理屈を重ねて、一般常識では考えられない作文を書いて有罪にするというものでした。これが、日本の司法は、逮捕、起訴されると99.9%は有罪という、大問題の数字の原因だと思います。法治国家ではあり得ない事と絶望しました。

それにしても、私の身に起こった事は、同じパターンで誰の身にも起こりうる、いや、誰でも被害者にされるという大変な問題です。私の後に、私のような被害者が出ない事を切望するばかりです。

最後に、最高裁では、防犯カメラの映像にお金を盗っている証拠はないとして、「広島地裁・高裁の判断は、著しく正義に反するので、無罪‼」という、奇跡の逆転無罪判決でした。
しかし「99.9%は有罪」というのは、たくさんの冤罪が含まれており、大、大、大問題だという事を、身をもって知りました。絶対に改革してほしいと思います。                煙石 博

 

2018年5月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien