Enseki-news 059-20170220
2017年2月20日
煙石博さんの無罪を勝ちとる会
http://enseki.noor.jp/
煙石博さんは無実です。
2月17日(金)13:30~ 最高裁判所・第二小法廷で
弁論が開かれました。
最高裁判所・第二小法廷での弁論を傍聴して来ました
(報告 小森)
2月16日(木)
07:40 最高裁判所の弁論の前日、煙石博夫妻と3人、新幹線で出発しました。
広島テレビとRCCの取材を受け煙石博さんは緊張・緊張でした。
RCCの記者は新幹線まで乗り込んで来ました。
この様子は、その日の夕方ニュース「ニュース6」で放送されました。
煙石元アナウンサー 最高裁弁論ため上京 http://news.rcc.jp/?i=27360#a
このニュースは2/22まで見る事が出来ます。
2月17日(金)
12:10 最高裁判所の南門に 在京の支援者17名 と 広島からの支援者4名 計21名が集合。
12:30 TVロケの為、煙石博さんと久保豊年弁護士が最高裁判所正門から入ろうとしたら、
警備員に断られ、南門から入るよう指示されました。
12:40 傍聴券取得のための整理券が配布されるため並び、定員44名のところ56名でした。
傍聴券の交付について 最高裁判所南門に支援者
整理券の配布開始 傍聴希望者の列は56名と多い。入れるかな?
13:00 抽選の結果、広島からの4名を入れて、全員傍聴券を取得出来ました。
傍聴券取得者は10名グループで係員が案内し、先ずは貴重品及び筆記用具だけの所持を許され
カメラ、携帯電話等の荷物はすべてロッカーに預け、セキュリティチェックを受け第二小法廷に入廷。
13:28 鬼丸かおる裁判長他三名の裁判官が入廷、報道カメラマンの撮影があり、
13:30 開廷。
久保豊年弁護士の弁護側の弁論。約30分。
被告人は無罪である。
最高裁判所におかれては、原判決を破棄した上で、自判により無罪を言い渡していただきたい。
被告人が本件封筒在中の現金を窃取したとは認められないし、そもそも本件封筒内に現金が在中し たことも認められない。
原審の判決は、犯罪事実の証明の程度や事実認定に関する最高裁判例及び、無罪の推定を定める憲 法31条に違反して、被告人が本件封筒在中の現金を窃取したと認定したものであり、破棄される べきものである。
また、原審の判決は、刑事訴訟法317条及び336条に違反する判決に影響を及ぼすべき法令違反並びに被告人の窃取行為や本件封筒内の現金の存在を認めた重大な事実誤認が存在し、これを破棄しなければ著しく正義に反するものである。
以下では、上告趣意書において述べた内容を中心に、弁護人の主張の中核となる点について述べることとする。
この弁論要旨は、「煙石博さんの無罪を勝ちとる会」HPにUPしました。
事件・裁判の経過の
2017年 2月17日 最高裁判所第2小法廷で口頭弁論が開かれ
久保豊年弁護士が弁論を行いました
弁論要旨→benron.pdf へのリンク
をクリックして下さい。
その後、最高検の野口検事が検察側の弁論を約15分。
弁護人の上告趣意のうち,最高裁判例違反及び憲法第31条違反の主張は本件とは事案を異にするもので前提を欠き、あるいは単なる事実誤認の主張であって、理由がなく、その余の主張は、単なる事実誤認の主張であって、いずれも適法な上告理由に当たらない上、刑事訴訟法第411条に該当する事由もないので、本件上告は棄却されるべきであるが、事案に鑑み若干の意見を述べる。
と、弁論が読み上げられました。
が、煙石さんは、『 防犯カメラにお前が盗った映像が映っている 』として、逮捕・起訴されて、一審、二審で有罪にされました。なのに、その防犯カメラの映像は関係ない。証拠ではない。
と述べました。
傍聴席の最前列に座っていた煙石博さんは野口検事を厳しい顔をして睨みつけていました。
最後に、検事は『弁護人の上告趣意はいずれも理由がなく、刑事訴訟法第411条に該当する理由もないので、本件上告は、速やかに棄却されるべきである。』として終わりました。
14:15 鬼丸かおる裁判長は、『判決期日は追って指定する』として閉廷。
15:00 最高裁・第二小法廷の弁論が終わって
司法記者クラブで煙石博さんと久保豊年弁護士の記者会見が行われました。
私は煙石博です。66,600円を盗ってもいないのに、盗ったとされました。
私は無実です。この事件で、定年後の、人生の貴重な時間と仕事を失ってしまっただけでなく、長年、私の築いてきた信用と信頼を一気になくし、私の人権も社会的存在も失ってしまいました。さらに私の家族にも大きな負担をかけ続けてきました。私は無実です。
先程、最高裁の弁論を傍聴しました。久保豊年弁護士は、論理的な説明によって、私の無罪を主張して下さいました。
野口元郎検事は、一審・二審の論理的でない判決をそのまま信じて、上告棄却を求めてきましたが、すべて結論は「有罪」ありきの、防犯カメラの映像の真実にも背いた、あまりにもひどい、非常識な内容で、改めて、言い表せない程の怒りがこみあげてくる弁論でした。
私は広島銀行大河支店で66,600円を盗ってもいないのに、盗ったとされていますが、全く身に覚えがありません。
私は無実です。広島地裁・広島高裁の判決は不当判決です。
(中略)
思えば、最初から一貫して、警察は、私を犯人だとするストーリーを作り、犯人だと決めつけ、自白を強要し、検察は、警察の誤りを正す事なく示談を勧めました。信じられない警察や検察の対応でした。そして、広島地裁、広島高裁に至っては、正義と真実を大切にする、神聖で崇高な所だと思っておりましたが、それとは逆に、非常識極まりない、とんでもない事実誤認をしたまま、有罪とされました。
私は無実です。最高裁に上告して2年と2か月、ようやく今日の弁論となりました。
私は、今まで、警察、検察、裁判所に対して、これほど不信感を持ったことはありませんでしたが、今は、警察、検察、裁判所に、大きな不信感と、激しい憤りを感じております。
最高裁においては、それを払拭して下さる様な、正義と真実に基づいた、公正なる判断をお願いするばかりです。
私を支援して下さっている仲間が、「煙石博さんの無罪を勝ちとる会」を立ち上げて、街頭行動での訴えや、最高裁の公正な裁判を求める請願署名の活動にも骨をおって下さり、これまでに8,000名を超える署名をいただいております。私は絶対に66,600円を盗っておりません。私は無実です。私の事件の経過は、「煙石博さんの無罪を勝ちとる会」のホームページhttp://enseki.noor.jp/ に示しています。
是非ご覧ください。
2017年2月17日 煙石博
続いて、久保豊年弁護士の報告
最高裁の方から、弁論を開くとの通知を受けて、暗黒の中に、強い光が差し込んで来たという感を持っていまして、感動しました。また、今日、実際に30分足らず、弁論を口頭で申し上げ、聞いていただいたことは、非常に光栄だし、是非とも最高裁におかれては、破棄、自判、無罪ということをきちんと、示していただきたいと思います。また、示していただけると確信しております。最高裁で検察側の弁論を聞いて大きな変化があったと考えています。最高裁に来まして、なんと検察側の弁論を聞きますと、防犯カメラの映像は結局、決定的な証拠ではない。と、これは初めて、検察は認めて来ました。具体的になんと言ったかと申し上げますと。
『 被告人が一旦記帳台を離れてから再び戻ってくるまでの間に封筒から現金を抜き取ったか否かという点に関して、防犯ビデオの映像は、どちらの側にも決定的な証拠となるものではない。』
これは、初めて聞きました。検察は初めて、一審判決も、原審判決も言っていない事を、最高裁の検察官、最高検は初めて言いました。つまり防犯カメラの映像は関係ない、証拠ではない。煙石さんを有罪とする決定的な証拠ではない。ということを認めたという事です。では、何が焦点かというと、最初から封筒に現金が入っていたかどうかです。この一個に絞られたという事です。これは弁護側が一審の時から、ずーと言い続けてきました。そこについては、決定的な証拠も無いし、本人たちが供述しているだけで、それは思い違いもあるし、他の封筒を持って行ったかも知れない。と。
最高裁判所が、一審での被害者の証言を信用出来るか がポイントになる。 とまとめられ、記者からの質問にも判り易く説明されました。
記者会見の様子は、
RCCのニュース 逆転無罪の可能性 最高裁で弁論
http://news.rcc.jp/?i=27371#a をご覧下さい。
このニュースは2/23まで見る事が出来ます。
TBSでも放送されました。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170217-00000076-jnn-soci
※ニュース内で流れる映像は、記帳台に近寄った事を意味する画像で、実際の位置関係とは異なります。
フジテレビでも放送されました。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00350183.html
また、2月18日の中国新聞記事に掲載されていました。(←クリックしてください)
煙石博さんの最高裁メモ
2017年2月20日 東京に春一番が吹いた日 最高裁へ無罪を願う!!
2月17日(金)
有り難い事、厳しい寒さが緩み、テレビでは、東京に春一番が吹いたと伝えていたこの日。
最高裁前は、ことさら風が強く、ネクタイがあおられて肩に吹き上げられるくらいの強風。ネクタイを戻して、背広のボタンをかけて押さえながら、正門へと向かう。あとでテレビを見ると、ネクタイがかなり片方に寄っていたのは、そのせいだったのだ。白髪交じりの頭髪も乱れていた。しかし、暖かくなったお陰で、傍聴に来て下さった方々も寒い目にあわなくて良かった。
11時過ぎた頃から、一般の傍聴希望者が並び始めて、44名を超えたので、抽選となった。
1時半開廷。久保弁護士は、「~社会的立場があり、現金500万円を払い戻すために銀行に行っていた煙石被告には、わずか6万円余りの為に、犯罪を犯す動機は皆無だ。」「煙石被告は無罪である。」と弁論。
一方、検察官は、「防犯カメラの画像は不鮮明で、封筒から現金を抜き盗ったと断定することは困難だが、被害者が離れたのちに記帳台に近づいたのは、煙石被告しかいない。」として、「上告は棄却されるべきだ。」と弁論。
その後、司法記者クラブで、記者会見に臨んだ。はじめに私が、「私は無実です」の思いを21分あまり話した。
久々に現役時代の緊張感を覚えたが、私の思いの丈を淡々と話す事ができた…と思う。次に久保弁護士が今日の弁論の内容をわかりやすく話され、記者の質問に、今の司法の問題点も指摘しておられた。
帰りの列車の中で、「テレビを見た。」という電話やメールを次々と頂く。とにかく、重い荷物を背負って、一つの峠を越えたような安堵感を覚えた。
「春がもうそこに菜の花硝子(がらす)越し 大学」 という俳句の師の一句を思い出した。
傍聴に来て下さった皆様や、自宅などで応援して下さった皆様に厚くお礼を申し上げます。
賜りし恩義も重く浅き春 ひろし
煙石 博
煙石博のブログを紹介します。
2017年2月13日 第9回街頭行動ありがとうございました
クリック して下さい。 ⇒ http://enseki.noor.jp/?page_id=1712
⇒ 第9回街頭行動ありがとうございました
煙石博さんの無罪を勝ちとる会 への カンパ・寄付金 の報告
街頭チラシ印刷費、横断幕の制作費、ニュースの発送切手代 等々に使用します。
カンパ・寄付金 を 寄せられました方 は 18名でした。
(敬称略 煙石博さんの無罪を勝ちとる会 通帳に記載された順に1月16日から2月15日まで)
なお、総会当日、出席者からもカンパを頂きました。
カンパ・寄付金 計 178、830円
カンパ・寄付金を次の口座で受付けています。 よろしくお願いします。
郵便振替 【口座番号】 01390-9-103606
煙石博さんの無罪を勝ちとる会 で 受付ています。
ゆうちょ銀行 【支店名】五一八 (ゴイチハチ)【種別】普通 【番号】1179789
*ゆうちょ銀行間の場合 ⇒ 【記号】 15120 【番号】11797891
【名義】 エンセキヒロシサンノムザイヲカチトルカイ でも 受付ています。
煙石博さんの上告審の公正な裁判を求める請願署名のお願い
「煙石博さんの上告審の公正な裁判を求める請願署名」を取組んでいます。
署名は 10000名を目標にする。 ( 2016年3月22日 世話人会 で承認 )
久保豊年弁護士 (「煙石博さんの無罪を勝ちとる会2016年度総会」報告から )
署名活動は、事実上最高裁判所に届いていれば、みなさんの声がこれに注目している と最高裁判所は意識します。有益な活動となります。頑張って、一人でも増やしてください。また共感者を増やすことになりますし、意味があります。また、煙石さんの名誉回復という意味があります。ぜひ輪を拡げていただきたいと思います。
この集計した署名用紙は、最高裁判所での審理に応じて、最高裁判所長官に提出します。
1月1日までに 最高裁判所長官へ 7701筆の署名を提出しています。
2月17日に最高裁判所・第二小法廷で、口頭弁論が開かれました。判決期日は、後日指定されます。
審理は継続しています。
次の、締め切りは2017年2月末です。よろしくお願いします。
「煙石博さんの上告審の公正な裁判を求める請願署名」署名用紙は
下記をクリックして下さい。そして、印刷をお願いします。
http://enseki.noor.jp/?page_id=667
お願い文書と署名用紙は⇒ syomei.pdf へのリンク
もうひと踏ん張り、よろしくお願いします。
以上。