祝・印税  〈夢の印税生活は?・・・夢だった〉

2016年5月1日    祝・印税  〈夢の印税生活は?・・・夢だった〉

この間、嬉しい事がありました。現役時代に、仕事のパフォーマンスで作詞した歌がいくつかあります。その中の、広島のご当地ソングで、のちにカラオケにもして頂き、私自身も出かけた時には愉しみにリクエストもしておりましたが、「比治山慕情」の印税が、久しぶりに振り込まれました。印税は、放送で使われたり、ステージで歌われたり、カラオケや有線でリクエストされたりした回数から計算されるもので、まさに、支援して下さった皆様の、1回1回の賜物ですから、大変なことなのです。それと、ちょっぴり裏話をしますと、印税は、1回かかると、1円・2円の世界ですから、これの積もり積もったもの・・・。それに、なにしろ、全国区でなくて地方区なもので、地域的に知る人ぞ知るという強さと弱みがあります。更にもうひとつ、その1円・1円の積み重ねの印税は、銀行への振込み手数料の関係で、3000円を超えないと振り込みはありません。こうした印税は、3か月ごとに集計されるものですが、送られてきた「比治山慕情」の著作権分配明細を見ると、2013年6月期として、それまでの前回繰越金2601円、今回支払金62円、合計2663円等とあり、その後、3か月毎に加算されていき、2015年12月期に、総合計3346円となって、めでたく3000円を超え、このほど振り込まれたものです。一方で、日本作詞家協会への会費(月額にすると××××円)を、納めなければなりません。そういえば、作詞家協会の会費をぼつぼつ払わなくちゃ・・・。ともかく印税は、私にとって、受け取る金額の多少ではなく、皆様、おひとり・おひとりのご支援の賜物ですから、本当に嬉しいことです。心よりお礼を申しあげます。

ところで、明治の半ば頃、正岡子規が、広島で十数句詠んだ句の中に、柳の句が二句もありました。      

            広島は柳の多きところかな   子規      

            上下(うえした)に道二つある柳かな    子規

明治時代の広島には、子規の目にも、詩心を昂らせる程、柳が多くて、町の風情を醸していたようです。薄田太郎さんの「がんす横丁」にも、当時の広島の町には、たくさんの柳の木が植えられていて、柳は広島のシンボルとありました。今でも名残の柳がわずかに残っています・・・。「比治山慕情」の歌詞に詠みこんだ、「♪♪柳青める京橋川よ~・・・」その柳も、すでに、しなやかで逞しい夏柳へと姿を整えつつあるようです。

    風柳天地動転したる河岸(かし)   ひろし      

          夏柳寂と枝垂(しだ)るる水鏡    ひろし

ごめんなさい、つい、久しぶりに嬉しい出来事なので、私事になりましたが、私のえん罪についても多くの皆様の、おひとり・おひとりからの署名やら、温かいカンパなどのご支援を頂き、厚く厚くお礼を申しあげます。長い闘いになっていますが、ご支援よろしくお願いするばかりです・・・。                                                                                                                                           煙石 博

2016年5月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : toshihiro