2017年4月3日  思い出せば・怒り! その8四畳半独房記 続:恐怖の取り調べ

2017年4月3日  思い出せば・怒り! その8四畳半独房記 :恐怖の取り調べ  必読!!

私のブログ、「四畳半独房記」が中断していましたので、その続きを掲載していきます。

「証拠はある。盗んだ様子が防犯カメラに残っている。」
「封筒の金を盗んだのが防犯カメラの映像に映っているから、お前はうそをついている。」
「マスコミが報道したから、みんなお前が犯人だと思っている。」
などと何度も言われ、再三再四、「その映像を見せて欲しい。」と頼んでも見せてもらえず、最初から犯人と決めつけられた上、強引かつ高圧的で、無茶苦茶な取り調べだった。

その中で、「お前は左手左胸のポケットに金をねじ込んだんだ!」という事も刑事から何度も言われたのを記憶している。
私は、その刑事の話を聞きながら、「そんな難しい動作で66,600円もの金を、左胸のポケットに入れないだろう…。物を入れるなら右手左胸のポケットに入れるのが自然だろう…。」と思い、その奇妙な犯行ストーリーにも納得がいかなかった。
(のちに、防犯カメラの映像から、胸ポケットのないシャツだったと確認した)

更に刑事は「盗った奴は、盗った言わんのんじゃ!うそを言うんじゃ!」とも言い、「偽証罪は罪が重い。」と、自白を促すような事も言った。私は、法律にはうといのだが、それくらいの事は知っている。ただ、「確かにそれはそうかも知れんが・・・。それじゃあ、本当に盗っていない事を『盗っていない』と必死に真実を訴えている私は、どう言えば無実をわかってもらえるのか・・・。」という不安と、やり場のない怒りを覚えざるを得なかった。
ともかく、私を犯人と決めつけた、激しく強い口調で繰り返される高圧的な取り調べだった。

そもそも、お金を盗ったとされる日が、ひと月近くも前の事で、銀行へお金をおろしに行ったのは確かだが、他の記憶は全くない。映像を見せられないまま、刑事から何度も同じ事を責め続けられていると、銀行内の行動について、「一部そうだったのかな?」と思い始めるような奇妙な心理になっていた。

ただ、だれが何と言おうと、『私は人のお金を盗っていない事だけは、確かで間違いない!』と主張し続けた。   ・・・続く・・・

煙石 博

2017年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien