冤罪の無い国に

2018年12月18日         冤罪の無い国に

いつも立ち寄る本屋さんで、しばらく、「冤罪ファイル」を目にしませんでしたが、先日(12月初め)、お店の以前と同じ辺りに並べられているのが目にとまり、買い求めました。「冤罪ファイル」は、私の事件を取材して、最初から冤罪だと良識ある判断をし、機会ある毎に、真実の記事を発信して下さいました。

2018年冬号は、11月29日の発売で、「容疑者は本当に殺(や)ったのか!?新たに浮かびあがる真犯人像・・・」「そもそも事件は存在したのか、――○○事件」「第三者による犯行をも推認させるDNA鑑定。真犯人は身近にいる!?」「暗闇に消えた犯人の正体とは!?―――○○事件の真相に迫る」等々・・・。残念ながら変わらず、冤罪事件の数々が記事に取り上げられています。(次号は、2019年夏号で、5月下旬発売予定だそうです。)

 ところで、日本は、海外からも指摘を受けている冤罪大国である事を、一人でも多くの方々に認識して欲しいと思いますが、同時に、深く憂慮し何とか出来ないものかと思います。
私のケースも、失った物もあまりに大きく、今でも怒りと憤りは消えません。私は何も悪い事をしていないのに、とんでもない濡れ衣を着せられ、壊れた警察官によって、有罪のエスカレーターに乗せられた後、壊れた検事・裁判官によって、広島地裁で、お金を盗った映像も無いのに、持ったとされた封筒に私の指紋もついていない(実は封筒にも触れていない)のに、有罪とされ、広島高裁でも、証拠が無いのに有罪(懲役1年、執行猶予3年)~ここまでに2年。そして、最高裁に上告して2年5ケ月後、やっと無罪・・・しかも、それは、奇跡の逆転無罪(当時、直近5年で0.038%の無罪)だったという信じられない現実を、身をもって体験したものです。これは、絶望的な警察・検察、そして正しかるべき司法が正しく機能していない事を証明したという事でもあります。つまり、警察・検察・裁判官による犯罪だと言っても過言ではないという事を物語っております。
 私の冤罪事件で、それが白日のもとにさらされたのですから、二度と私のような悲劇を作らないようにして頂きたいのに…現実は、どうも悲しいばかりです。国の根幹である警察・検察・司法がこんな状態では・・・不信感と怒りが込み上げてきます。これでは日本の国が…と憂いますが、どうしたらいいのか、少しでも良い方向にして欲しいと強く願うばかりです。

尚、2018年5月8日にTBS系列で放送された「一番だけが知っている」の私の部分を、どなたかがYoutubeにアップして下さった動画の再生回数が、最初に気が付いた6月27日時点での再生回数は、2万4728回でしたが、2018年12月17日に40万3167回になりました。これも皆様が拡散して下さったお陰です。ご支援ありがとうございます。(Youtube動画サイトはコチラ
どうか皆様、良い年をお迎え下さい。

  立ち止まる事許されず十二月   ひろし
                                           煙石 博

2018年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien