2024.8.1「冤罪(えんざい)は人災!凶器なき殺人」。壊されたグラスは、元に戻らない…。
未だに、出会った方より、「テレビのアンビリーバボー(6/19)を見ました。大変だったですね」と、ご覧になった方よりのリアクションがあります。あのTV番組は、私の冤罪について、よく踏み込んで制作されていた全国放送でしたが、実際は、もっと、あってはならない事が平然と行われたもので、信じられないでしょうが、私の冤罪は、警察・検察・裁判官による犯罪だったと言うのが、体験した私の実感です。
私の場合は、幸いにも、最高裁で奇跡の逆転無罪を勝ち取れて、雪冤(せつえん)を果たす事が出来ましたが、「無罪が勝ちとれて良かった」として、簡単に片づけてはいけない、暗く、重い根は残されたままになっていると思います。
冤罪は、無罪を勝ちとれても、そこに残された、冤罪に堕(おとし)める間違った道があると言う事も問題であり、そこには、最初の警察官のあり方に始まり、日本の司法では逮捕・起訴されると、99.9%有罪にされていると言う、恐ろしい数字が、それを物語っている事に…背筋が寒くなるところです。
それに加えて、冤罪の悲劇は、晴れて無罪を勝ち取れても、壊されたグラスは、元には戻りません。残念ながら、ひと度壊された信用、信頼、人権等、有形、無形を含めて、失うものは大きく、総てが返って来ないと言う事です。私も、悔しく、歯痒いばかりです。冤罪は人災!凶器なき殺人です。あってはなりません。
吾輩は猫嫌ひなり漱石忌 ひろし
ところで、近年、人の世の乱れを感じる出来事が、益々増えている様に思えますが、人の世ばかりでなく、動植物も、長く続く超異常気象の中で、かなり混乱しているのでは無いかと思える事に気付きます。
今年は、熊の出没も、しばしばTVで取り上げられたり、広島市の北部、安佐北区可部に住んでいる友人の話では、栗の花が5月、6月に一度咲いた後、もう一度花を咲かせ、7月末には、早くも、小さな茶色の実が実って落ち、ワラビの葉が1m以上にも成長したり、庭の黒竹が増え過ぎて、剪定するのに大変だったとの事でした。
私は、広島市南区の海に近い地域に住んでいますが、近年、庭の花が二度咲きしたり、秋に咲く野菊(野紺菊・のこんぎく)の一部の株が、季節を間違えて、6月や7月に咲いたり、植物のあり様が違っている様な気がします。又、狭い庭の草木の枝に、小さなクモがあちこちに巣をかけ、駆除しても、何度でも巣をかけます。エサとなる小さな虫が多いと言う事か…異常な気象の中で、動植物も、それぞれ、生存する為に懸命に生きているという事…なんでしょうか…。
つくづくと
とにかく、日本の気候が、尋常な季節の移ろいではなくなり、陽射しは、どうかすると異様に強く、太陽が地球に近づいて来ている様な感じがしたりもします。
何かが、何時(いつ)もと違って来ている様な…、何時もの夏とは、違うのではないか?。
最近、余り耳にしなくなった様な気がしますが、オゾン層が破壊されて来た為の影響なのかどうか…不気味な夏の表情に畏(おそ)れを抱いたり、憂慮したりもしております。
世に荒るる
煙石 博