2023.8.1(旧暦6.1)ラブピースのネコジャラシ。8月2日は満月〇。3日は厳島管弦祭。
先月のブログ「気になる異常気象」の中で、暦の「半夏生(はんげしょう)」や、要注意の「半夏雨(はんげあめ)」に触れました。
この「半夏生」と言う暦日(れきじつ)は、天気予報が報じられなかった明治以前の日本人にとっては、やはり、7月初めのこの頃…梅雨の後半にも入る時期でもあり、大雨も降り、梅雨末期の「送り梅雨」と言う言葉(俳句の季語にもなっています。)も、ある様に、梅雨最後の強い雨が降りつのる事があるので、注意をうながす意味が込められたものだと納得出来そうな気がします。
先月の「半夏生」の事を書いたのは、6月の穏やかな梅雨の中で書いたものでしたが、今年の梅雨は、たまたま、それまでの、おとなしい梅雨が、7月初めの「半夏生」の頃より表情を変えて、とんだ暴れ梅雨となり、山陰地方を含め、九州北部・南部、さらに、東北地方にまで、線状降水帯を伴って、各地に大雨による大変な被害をもたらし、本当に憎々しい、心の痛む梅雨となって仕舞いました。
それにしても、近年の気候現象は、異常を越えて、私共の生活に影響を及ぼし過ぎる気候変動にもなりつつある様な…。大変心配です。
天災の多く悲嘆の虹と
思えば、「これでもか、これでもか」と言わんばかりの度重なる大雨、大水、大風、竜巻…死と隣り合わせの様な大変な猛暑の襲来は、そうとは思いたくありませんが、これ迄の、人間勝手、自分勝手な私共の社会活動や経済活動への、神仏の怒りの様にも思えて来ます。
とは言え、ここは、言われております様に、地球的規模の温暖化現象を、科学的、合理的に考えて、良い方向に舵を取って行くのがいいのかと思えます。
考えてみると、今の現状があると言う事は、必ず、その原因がある筈です。
ああしたから、こうなって、さらにその前には、あれがあって、それが連鎖と言うもので繋(つな)がって来たから、今のこの結果がある…と、科学的、合理的に考えて、答えを見つけたいものです。
これは、表現が的確でないと思いますが、日本のことわざに「風が吹けば桶屋が儲(もう)かる」の様な…理屈をさぐると、それはそれで、成る程と…。
そう言えば、若い頃覚えた、都々逸(どどいつ)なんてのにも、「こおして、こおすりゃ、こおなる事と、知りつつ、こおしてぇ~、こおなったぁ~」♪ トトン、ツン、シャンと…。そんな文句を思い出します。
炎天の影も仏となりにけり ひろし
所で、下の写真は、お馴染みの雑草、狗尾草(えのころぐさ)。別名、ネコジャラシですが、1枚目は普通のもの、2枚目は、めずらしい、ピースをしているもの。滅多にありませんが、よく見ていると、たま~に見つかります。これも、異常気象の影響か…。


この、ピースのネコジャラシは、四つ葉のクローバーの様に、以前からありましたが、最近、割りと見つかります。と言っても、仲々、見つかりません。
ともあれ、「ラブピース」です。皆さんにも良き事があります様に…。
蟬しぐれ泣けぬ男の昭和あり ひろし
八月や殊に命を
お身体、大切になさって下さい。 煙石 博