2023.10.1 「私の10月は、今でも嫌な月」四畳半独房記・備忘録⑲ 私の名前は13号

2023.10.1 「私の10月は、今でも嫌な月」四畳半独房記・備忘録⑲ 私の名前は13号

 広島県警南警察署が、9月19日(火)に出汐町の旧陸軍被服支廠の北側に新築移転する事については、前回のブログでふれましたが、新聞によりますと、鉄筋5階建て(地下あり)で、総工費約29億円、延床面積は8300平方メートル、丹那町の旧庁舎の3.3倍だそうです。又、留置施設の収容定員が増加する為、留置管理課の人員を、11人から16人に増やすとありました。私が不当逮捕されて、28日間留置され、自白を強要された丹那町の旧庁舎には、鉄格子の房は、7つか8つしかなかった様ですが、房の数が増えると言う事の様です。

 留置房の中で、唯一、少しほっとするのは、火曜日と金曜日の風呂時間。小さなバスタブが鉄格子の中にあって、かけ流しの1人風呂…。ただ、衆人環視状態、1人20分、しかも、バスタブに入って浸かってはいけません。病気があってはいけないからと、勿体無いけど、湯船の水は、ザーザーとあふれるままにしてあり、それを汲み出して、かけ湯として使う訳ですが、理不尽な留置への憤り、怒りをぶちまける様に、バサバサ荒っぽく湯を使ったものでした。

 そう言えば、私が突然、不当逮捕されたのは2012年10月11日(木)朝…あの時やって来た刑事2人、今頃どうしているのやら…。私の人生を壊された怒りは消えません。

     天高し地に我が疑惑晴らすべく     ひろし

改めて、四畳半独房日記・補足・備忘録⑲「私の名前は13号」
(これは、私が体験した特異で嫌な記憶を、正しく記録に残しておきたいと言う思いから書き綴っています。)

 消す事の出来ない嫌な記憶が残った丹那町の旧南警察署、その後、あの近くを通る事も、近付く事も、具合が悪くなりそうで、長い間避けて来ましたが、閉庁となった今では…と、勇気を出して、ガランと気の抜けた建物に近づいてみると、老朽化も激しい様で、その内、壊されるだろうと思い、写真に残しました。1枚目の写真は、旧南警察署正門あたりよりの写真。左奥が留置施設のある建物。

 2枚目は、その旧南警察署の北の留置施設のズームアップ。2階によろい戸が見えますが、あの窓側に刑務官の机が並んでいて、その向こうに通路があり、朝は点呼の為、そこに一列に並ばされて、1号、2号…と、番号で呼ばれて返事をします。
私は13号で、何故か、私の前にえん罪被害者となり無罪を勝ちとられた、元厚生労働省の村木厚子さんと同じ、13と言う数字でした。

 さらに、その通路の向こうに鉄格子があって、うなぎの寝床の様な長方形の狭い房が並んでいました。

     番号で呼び開錠かいじょうの鉄の冷え     ひろし

 薄暗い房の一番奥がトイレ(下半身の辺りだけ遮へいしてある)で、しゃがんで用を足す便器が、薄暗い、ナメクジでも這っていそうな中にありました。
 そんなトイレでしたが、極度なストレスの為でしょう、便秘が続き、最後まで便秘薬を使って用を足すと言う塩梅でした。尾籠(びろう)な話で申し訳ありません。
 ―――色々、思い出されて、今でも、気分が良くありませんので…このあたりで…。

     蠅取蜘蛛はえとりぐも房のかわやの釈迦如来     ひろし

お身体ご自愛、お元気でいらっしゃって下さい。           煙石 博

2023年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien