2024.12.1 日本の気候が病気・・・さて、来年は…乱気候が、少しでも、治まって欲しい。

2024.12.1 日本の気候が病気・・・さて、来年は…乱気候が、少しでも、治まって欲しい。

 都市化の波の中で、長い間、季節感が薄れ、日頃、あれこれ騒がしい世俗の出来事ばかりに気をとられているからでもありましょうが、都会の多くの人が、気候の事には鈍感になっていたと思います。
しかし、近年は、多くの人が、気候変動がこれまでとは違い、尋常ではない事に気付き始め、これは、これから、どうなるんだろうと言う不安を持ち始めたと言う昨今の日本の異常気象・・・。 確かに、しなやかだった、日本の春夏秋冬の四季が、近年は、乱暴で荒荒しく、私共にキバを剥(む)いてくる様にも思え、都会で生活している、季節の移ろいに敏感で無かった方にも、それが判る様な気候のあり様です。

 近年の気候変動については、趣味が俳句であった事で、長い間、移ろえる四季を愉しみながら生きて来たつもりの私でも、今年は、特に、穏やかでない四季の移ろいに、正直、少し混乱…とまどう様な事が多くありました。
 これは、私が思って来た事ですが、私の場合、出来事や思い出は、極端な表現かもしれませんが、春夏秋冬のインデックスの中に記憶されている事が多く、今年の様な季節の混乱の中では、今年を振り返る時、出来事や思い出が、交通整理されないまま放置されている様な・・・広島弁で言えば、さんじらかし(放りっぱなしで散らかす)になっている…そんな感じがしています。
 そんな中で、ひとつ思い出す事に、今年は、こちらでは、例年の様に、TVの台風情報を見ては、台風の進路を心配する事が少なかった様に思います。これは、幸いでした。
 ところで、下の写真は(11月25日に撮影)、家の前に植えている野紺菊(のこんぎく)、野菊が、今年も、可憐な花を咲かせて、心を和ませてくれました。
     
 この野紺菊は、今年は、例年より少し遅れて、10月終わり頃から、一気に花を咲かせたように思います。通りがかった何人かの方に、「綺麗ですね。少し花をいただけませんか」と言われ、嬉しく剪って差し上げました。
そう言えば、この野菊は、10月1日のブログにも書きましたが、異常気象のせいでしょう、一部が季節を間違えて9月初めに咲いていました。

 花屋さんで売られている見事な菊もいいものですが、野菊も、また秋の風情あり・・・。
小学校の時習った、野菊の歌が(石森延男作詞)ありました。
 ♪遠い山から吹いて来る、こ寒い風に揺れながら、気高く清くにおう花~♪
     晩年を素直に生きむ野紺菊     ひろし
 今年も、お忙しい皆様に、私のブログの為、貴重な時間を頂き申し訳ありませんでした。
 来年は巳年。年が改まるのを機会に、私のブログも、定期では無く、何かあれば、折に触れて、書かせて頂く事とします。良いお年を迎えられます様に。

                                         煙石 博

2024年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.11.1 私の冤罪(えんざい)、あれから12年。折られた翼。

2024.11.1 私の冤罪(えんざい)、あれから12年。折られた翼。

 皆様ご存知の袴田事件。58年…やっと、再審、無罪が勝ちとれて本当に良かった…と言っても、もともと、無実だったのですから当たり前。…失ったものは返らない。

 よくぞ頑張られた袴田さん(すでに、ご自身の精神状態で、どこまで、それを理解されているかも判らないと言うのも悲劇)と、弟の濡れ衣を晴らさんと半生をかけ続けた袴田さんのお姉さん、そして、不正義は許さないと、支援された本当に多くの皆様の力が、やっと実を結んでの雪冤…。言葉では言い尽くせない凄いものがあり、何も言えません。本当に良かったと思うばかり。同じ様に、TVニュース等で、まだまだ、いくつかの、冤罪ではないかと思われる裁判の事が伝えられて、冤罪体験者の私の目からは、「これもそうだろうなぁ…」と、大変心配もし、気にかかるところです。

 とても心配しておりますのは、私の冤罪を通じて見聞きした事の中に、今も、日本では、逮捕、起訴されると、99.・・%は有罪になると言う数字があり、この中に多くの冤罪が含まれていそうで、裁判で逆転無罪となった私も、背筋が凍りつく思いです。

閑 話 休 題

 思えば遠くなって来たものの、忘れる事も出来ない、忌まわしい冤罪に突き落とされた記憶は、2012.10.11朝9時過ぎ…突然やって来た刑事2人によって、私は全く身に覚えのない窃盗犯にでっち上げられました。(置き忘れられたと言う、66,600円が入ったとする封筒に私が近付いたと言う事で、66,600円のお金だけ、封筒から抜き取ったとされたのです。)

 最初から、そんな事が出来る筈もないと言う事として挙げられる事が、幾つもあります。

①地方銀行の、私が住んでいる町内のローカル支店ですから、知っている人が多く、その時、学生時代の同級生と会い、しばらく話もしているし、行員さんも、私を良く知っている人もいて、何人もの行員さんが、こちら向きに座っている中で…66,600円を盗る・・・そんな事はあり得ません。

②66,600円の現金だけ抜いて(盗って)、封筒の持ち主の住所・名前が書かれた市民税、県民税の納入書が入った封筒を、わざわざ、元あった記帳台に置き戻して、私が家に帰る…あり得ない!

③そもそも、お金を盗るなら、その封筒ごとお金を盗って、全部盗んで帰る!!勿論、そんな事は絶対にしないけど。

④お金を盗っていない理由として、鑑定結果、置き忘れられたとされた封筒に、私の指紋が付いていない。

⑤防犯カメラの映像にも、その封筒を覗き込んだり、お金を盗っている映像は全く無い。

 以上の通りなのに、それでも、私は、2012.10.11の朝11時半、警察官に強引に逮捕さた時、総てを失い、南警察署の留置場(…代用監獄)に、11.7迄、28日間勾留されて、自白、示談を強要されました。その後、…広島地裁、高裁では、懲役1年執行猶予3年の判決を受けましたが、多くの皆様のご支援により、最高裁では、無罪を勝ち取れました。ご支援本当に有り難う御座いました。 とは言え、冤罪で失ったものが大きく、昔より臆病で小さくなってしまった昨今の私。

 のちに、「冤罪に巻き込まれました」と言うと、或る先輩が「それは、冤罪に巻き込まれたのでは無く、巻き込められた●●●●●のです」と言われ、その表現の違いを感じるところです。

 実は、今回のブログは、毎年10月・11月は、どうしても、気分が冴えず、重い気分になりがちで、筆もすすみにくく、遠慮しようかと思っていたのですが…結局、ご迷惑ながら、思いの丈を書かせて頂きました。 

     ペン重く冤罪の稿いまだ冬     ひろし

    「また飲むの」飲めば身にむ母の愚痴     ひろし

 ※今のままでは、冤罪は人事ひとごとではありません。誰の身にも降りかかる事。…沈痛な思い。

                                          煙石 博

2024年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.10.1 異常気象を超えた過激な気候の中、植物も混乱…人も…合歓の花も二度咲き!

2024.10.1 異常気象を超えた過激な気候の中、植物も混乱…人も…合歓の花も二度咲き!

 JR広島駅の南に、駅前大橋がありますが、その下流に猿猴橋(えんこうばし)、さらにその下流に、電車も走っている荒神橋(こうじんばし)があります。その橋の南の袂に、合歓(ねむ)の木が一本だけあって、年々、成長して、近年、妖艶で立派な花を咲かせる様になりました。
 ところが、これも異常気象の為、例年、6月か7月に開花している合歓の花が、今年は、梅雨の頃一度花を咲かせ、9月に、堂堂と二度咲きをしていましたので、大急ぎで(9月23日 盛りを過ぎていましたが)写真に収めたあと、このニュースを書いています。

上の写真がそうですが、二度咲きの合歓の花が、道行く人の目にとまっておりました。
合歓の花と言うと松尾芭蕉のこの句が思い出されます。

     象潟きさがたや雨に西施せいしがねぶの花     芭蕉

 この句は、「奥の細道」の中で、今の暦の7月頃でしょうか、「象潟は、今雨、その雨に濡れた折しも艶にして可憐な合歓の花は、かの東坡(とうば)の西湖(せいこ)の詩にもよまれている美人、西施(せいし)が、何となくなやんで、目を半ばつむっている様な風情で悩ましい・・・」と、そんな詩心を句に託したものでしょうか。
 とにかく、異常気象を越えた過激な気候に、植物も混乱、開花の時期を間違えています。
 

 こちらの写真は、路地の野紺菊のこんぎく(野菊)。例年、私の誕生日、11月2日頃が花の盛りですが、今年は、9月に、左の写真のように咲いております。

 また、9月19日に、町歩きのメンバーに加えて頂き、宮島の弥山に登りましたら、頂上付近の公孫樹(いちょう)が、早くも黄葉し始めていました。
 さらに、ロープウェイから見る山の斜面に、どんぐり系の木が、これも二度咲きの花房をつけていました(同じ頃、東広島市西条町に行く道中、列車から見る山々にも、どんぐり系の木が二度咲きの花をつけておりました)。下の写真は、宮島、弥山からの景色です。

    弥山絶景宮島ここも秋初め     ひろし

 袴田さんに、やっと無罪判決。良かった、と言っても、当たり前。良かったけど、怒り。…袴田さんの人生は、取り戻せません。控訴しないで欲しい!
                                         煙石 博

2024年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.9.1(旧暦7月29日)「冤罪は違憲ぜよ!」袴田被告の判決は9月26日(木)です。

2024.9.1(旧暦7月29日)「冤罪は違憲●●ぜよ!」袴田被告の判決は9月26日(木)です。

 猛暑日の日数が過去最多だった、今年の長くて厳しい夏でしたが、太陽が地球に近づいて来た訳でも無いでしょうに、暑いと言うより、「太陽光線が痛い」と感じる激暑ではありました。

    笑み忘れ顔ゆがめたる暑さかな     ひろし

 広島では、暑さばかりの夏でしたが、関東では、炎暑に加えて、しばしば激しい雨に見舞われたり、東北の穀倉地帯では、日照りを必要とする時期に、こちらの梅雨の様な天候不順が続いたりして、異常気象が続いている様です。

 そんな異常気象が続く中で、これは以前から気にしていた事ですが、食糧の供給について、大丈夫なんだろうかと憂慮していましたが、お盆過ぎに、国産米の供給が怪しくなっていると伝えられ、私もスーパーに行って聞いてみましたら、国産米は、すでに入荷していないと言う事もありました。その後、お米事情はどうなっているか、又、どうなるのか解りませんが、考えてみますのに、日本の食糧事情は、自給率が、かなり低くなっているままとなっていて、最近まで、それが大きな話題として扱われる事も少なかった様に思います。

 元々、食糧と言うのは、一番大切なものですが、日本では、それについての意識は高くなく、食料安保の重要性が論じられる事も少なくなっているのではないかと思いますが、外国では、アメリカもロシアも、農業国家の上に工業社会、経済社会が築かれているし、ヨーロッパの国々も、農業が国の基本にされて発展している様に思えます。しかし、日本では、そう言う意識が薄く、貿易立国とは言え、食糧で何か事あれば…、この国の危うさを感じるところです。

 ところで、記録的な猛暑や、オリンピック等のあれやこれで、ほとんど話題から消えて仕舞った感じの冤罪ですが、今月は、9月26日(木)、冤罪ではないかと思われている袴田巌被告の名古屋地裁の判決が注目されます。雪冤を祈るばかりですが、袴田さんの事件については、判決を待つまでもなく、事件の科学的検証も含めて、その実態をもっとマスコミ等でも伝えてもらいたいものです。

 これは、私を励ますために作って下さった扇子です。ありがとうございました。

     たましひの何処か削られ夏瘦せぬ     ひろし
                                          煙石博

2024年8月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.8.1「冤罪(えんざい)は人災!凶器なき殺人」。壊されたグラスは、元に戻らない…。

2024.8.1「冤罪(えんざい)は人災!凶器なき殺人」。壊されたグラスは、元に戻らない…。

 未だに、出会った方より、「テレビのアンビリーバボー(6/19)を見ました。大変だったですね」と、ご覧になった方よりのリアクションがあります。あのTV番組は、私の冤罪について、よく踏み込んで制作されていた全国放送でしたが、実際は、もっと、あってはならない事が平然と行われたもので、信じられないでしょうが、私の冤罪は、警察・検察・裁判官による犯罪だったと言うのが、体験した私の実感です。
 私の場合は、幸いにも、最高裁で奇跡の逆転無罪を勝ち取れて、雪冤(せつえん)を果たす事が出来ましたが、「無罪が勝ちとれて良かった」として、簡単に片づけてはいけない、暗く、重い根は残されたままになっていると思います。

 冤罪は、無罪を勝ちとれても、そこに残された、冤罪に堕(おとし)める間違った道があると言う事も問題であり、そこには、最初の警察官のあり方に始まり、日本の司法では逮捕・起訴されると、99.9%有罪にされていると言う、恐ろしい数字が、それを物語っている事に…背筋が寒くなるところです。

 それに加えて、冤罪の悲劇は、晴れて無罪を勝ち取れても、壊されたグラスは、元には戻りません。残念ながら、ひと度壊された信用、信頼、人権等、有形、無形を含めて、失うものは大きく、総てが返って来ないと言う事です。私も、悔しく、歯痒いばかりです。冤罪は人災!凶器なき殺人です。あってはなりません。

     吾輩は猫嫌ひなり漱石忌     ひろし

 ところで、近年、人の世の乱れを感じる出来事が、益々増えている様に思えますが、人の世ばかりでなく、動植物も、長く続く超異常気象の中で、かなり混乱しているのでは無いかと思える事に気付きます。

 今年は、熊の出没も、しばしばTVで取り上げられたり、広島市の北部、安佐北区可部に住んでいる友人の話では、栗の花が5月、6月に一度咲いた後、もう一度花を咲かせ、7月末には、早くも、小さな茶色の実が実って落ち、ワラビの葉が1m以上にも成長したり、庭の黒竹が増え過ぎて、剪定するのに大変だったとの事でした。
 私は、広島市南区の海に近い地域に住んでいますが、近年、庭の花が二度咲きしたり、秋に咲く野菊(野紺菊・のこんぎく)の一部の株が、季節を間違えて、6月や7月に咲いたり、植物のあり様が違っている様な気がします。又、狭い庭の草木の枝に、小さなクモがあちこちに巣をかけ、駆除しても、何度でも巣をかけます。エサとなる小さな虫が多いと言う事か…異常な気象の中で、動植物も、それぞれ、生存する為に懸命に生きているという事…なんでしょうか…。

     つくづくと末世まっせを思ひ毛虫けむしく     ひろし

 とにかく、日本の気候が、尋常な季節の移ろいではなくなり、陽射しは、どうかすると異様に強く、太陽が地球に近づいて来ている様な感じがしたりもします。
 何かが、何時(いつ)もと違って来ている様な…、何時もの夏とは、違うのではないか?。
 最近、余り耳にしなくなった様な気がしますが、オゾン層が破壊されて来た為の影響なのかどうか…不気味な夏の表情に畏(おそ)れを抱いたり、憂慮したりもしております。

     世に荒るる修羅しゅらも眠らせはな蓮田はすだ     ひろし

                                       煙石 博

2024年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.7.1「アンビリーバボー6/19」何処へ行っても「見た!見た!すごい!大反響!!」

2024.7.1「アンビリーバボー6/19」何処へ行っても「見た!見た!すごい!大反響!!」

私が体験した、信じられない冤罪被害が、全国ネット「奇跡体験!アンビリーバボー」でとり上げられましたが、大きな反響がありました。
『奇跡体験!アンビリーバボー』2024.6.19放送分の内容は、番組HPで読む事ができます。

 ↓ ↓ ↓ 6/19放送分は コチラ ↓ ↓ ↓


放送後、電話、メール、LINEでのご連絡や、お便りによる感想・ご意見(充分にお話を伺いきれなかったところはお許しください)をお寄せ下さり、有り難うございました。また、X(旧Twitter)や個人のブログなどでの発信も多く見かけ、そうした発信をされた方へもお礼を申し上げます。

 アンビリーバボー出演については、どういう仕上がり具合かわからないまま、番組でとり上げられる事をお伝えしましたが、冤罪の問題点を理解して頂けるような内容で、私の冤罪について、あってはいけない警察、検察、裁判官の実態がでていた様に思います。内容も、私共の思いも伝わり、よく作られていましたが、実際には警察の取り調べ等、再現ドラマより、もっと驚く様な、怖くて乱暴だったところもありました。
 東京より幾度も取材に来られ丁寧に番組をつくって下さった皆様にお礼を申し上げます。
 そして、これは、私の我儘な思いで蛇足ですが、番組の取材に協力させて頂きながら、昔の思い出したくない事件の記憶を再び思い起こさざるも得ず、改めて、やり場の無い憤りが湧き上がって気分が滅入ってしまう事が辛い事でした。思い出すと心が壊れます。

 ところで、これは、私の友人から聞いた話ですが、「煙石さんは最高裁で、無罪を勝ちとったので、それなりのお金をもらった」と思っている人もいるらしいのですが、とんでもない。返って来たと言えば、留置場に入れられていた28日間の日当等、費用補償は、   140万円あまり。使ったお金のほんの一部でした。それに、精神的な苦痛と、失った貴重な時間は戻って来ません。また、支援して下さった多くの皆さんへ、生涯かかってもお返しし切れない、重い人生の借りも背負っています。冤罪は人災、あってはなりません。
 そもそも、私が、この様な、警察官のデッチ上げによる、とんでもない冤罪被害者にされた訳が、今でもわかりません。そして最も心配する事は、私が受けたこの冤罪のパターンは、誰でも被害者にされるとも危惧され…許されないものです。

 こんな、理不尽な思いを表現する広島弁は…と考えてみますが、思い当たりません。
「どひょ~しもない(とんでもない)事をしゃ~がって」「なんで、こがーな事をしゃーがったんや」…どうもピンと来ません。大阪弁には、思い当たる言葉がありました。

なんでやねん!!

     雨粒の涙顔なるこけの花     ひろし

                                       煙石 博

2024年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.6.1 私の冤罪悲劇の真実が、6/19(水)TVドラマで再現されます。

2024.6.1 私の冤罪悲劇の真実が、6/19(水)TVドラマで再現されます。

私が、理不尽で、とんでもないえん罪事件に引きずり込まれたのは、今から12年前の2012年10月11日朝、刑事2人が、突然、私の家にやって来て、逮捕状の呈示も無く逮捕、広島県警南警察署の留置場に叩き込まれた時から始まりました。―――忌(い)まわしい事です。

 私は、「仰いで天にじず、して地にじず」。天地神明に誓って、やましい事はしておりませんのに・・・。

 私の恐ろしいえん罪の悲劇は、実は、私だけの事ではありません。あなたにも、あなたの家族にも、友人、知人にも、誰にでも起こりうる事・・・なんです。私が何故、そんな目にあったのか、私の後に、私の様なえん罪の悲劇が起きない為にと、私の身に起こった、この悲劇の真実が、改めてTVドラマで再現されます。是非見て下さい。

 放送は、フジテレビ系列局で、全国ネットされますが、広島では、TSSテレビ新広島(8ch)で、6月19日(水)19時~22時。「奇跡体験!アンビリーバボー 3時間スペシャル」の中で、再現ドラマを交え、最高裁で、逆転無罪判決を勝ち取った、弁護士の久保豊年先生と、私も、冤罪が繰り返されないよう、真実の思いを語ります。

番組サイトはこちら → 奇跡体験!アンビリーバボー(https://www.fujitv.co.jp/unb/)

 冤罪になると、人権を失う事は勿論、それ迄の人生も、それからの人生も、全て失ってしまい、これは家族にも及んでしまいます。多くの友人、知人も失います。

 冤罪は地獄、警察、検察、裁判官による犯罪です。とり返しのつかない凶器なき殺人。絶対にあってはなりません。
     憂ひ事あるやにバナナ湾曲す     ひろし

 ―――〇―――――〇―――――〇―――――〇―――――〇―――――〇―――

 ところで、随分前より、日本の気象が荒々しくなって、しばしば、私共に牙を剥き、怒りがこもっているかの様に思える事すらありますが、これを、地球温暖化の影響と説明されると、たちまち、抵抗する事も出来ず、取り敢えずは、耐えて付き合わざるを得ないと、諦めなければいけないのも、もどかしい所です。

 昔を思えば、先月の5月は、初夏ではあっても、風薫る快適なシーズンだった様に思いますが、今では、気温の高低差が激しく、太陽が地球に近づいて来たかの様に、ギラギラしていて、日射しが強く、日なたに出ると真夏の様に、肌を焼かれる様な感じでした。

 今月6月は、雨の季節、梅雨に入るでしょうが、極端な気象現象が多い昨今、暴れ梅雨にならない事を願うばかりです。
     アルバムにかびめきし過去皆笑顔     ひろし
煙石 博

2024年5月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.5.1 「黄金週間(ゴールデンウイーク) 今だから言える事・・・」

2024.5.1 「黄金週間(ゴールデンウイーク) 今だから言える事・・・」

 これは、いつも思っている事ですが、私の、このブログ・ニュースは、貴重な時間をいただく事になる訳ですから、ご迷惑をおかけする訳で、毎回、遠慮しながら発信させて頂いておりますが、今月は、ゴールデンウイークもあり、少し短めに、ミニバージョンで・・・。

 ゴールデンウイークで思い出されますのは、放送局の現場は、その期間中、イベントがあったり、広島フラワーフェスティバルがあったりで、世間のお休みモードとは逆に、かえって忙しい日々となります。そちらの仕事はまぬがれたとしても、日常の放送業務は、通常通りありますので、それを、現場に出て行った残りの人数でこなしますから、「皆さん、ご苦労様・・・」と、なる訳です。

 また、ゴールデンウイークの期間中も、変則勤務はついてきます。早朝勤務、夜勤、その昔は、夕方5時に出勤して、日付が変わった深夜から、数時間、狭い宿直室のベッドで仮眠し、朝5時に起きますが、寝過ごすと大変、朝一番の6時前ニュースが出ません。

 寝過ごし防止の為、一時、目覚まし+布団の下に敷いて、タイマーで上半身が起き上がる様な仕掛けが取り付けられた事もありましたが、この新兵器は、突然に叩き起こされる為、心臓にも悪そうで、随分、不愉快でもあるので、大変不評。その内、このシステムのコンセントを抜いて、これを使わないアナウンサーが増え、さすがに、その仕掛けは撤去されたと言う事もありました。
 今だから言える事は、私が長く担当させてもらった午後のラジオ番組「なんでもジョッキー」は、たいがい、フラワーフェスティバルの会場ステージでの、いつもとは違った特別バージョンの内容で公開放送となり、毎年、楽しく・・・疲れ果てる事でした。
 これは、私だけでなく、放送の現場は皆、疲れ果てるゴールデンウイークで、連休が終わって、日常の放送体制に戻ると、心から「ホッ」としたものでした。

     旅鞄ふっくらとして新樹晴れ     ひろし

 そんな訳ですから、連休が近付く頃、街路の植え込みのツツジが花を開き始めると、心が浮き立つどころか、人には言えない・・・「やれやれ・・・5月の連休かぁ・・・」と、気分は浮かない、心も晴れない、少し余計な荷物を持たされる緊張感と、ストレスに向き合う様な気分でした。ゴールデンウイークというと、今でも、まだ、そんな思いは、私の心の片隅に残って居る様です。
 また、そんなゴールデンウイークで思う事のひとつに、昔から、サービス業界で働く皆さんは、世間が連休のお休みモードの中にあっても、逆に忙しく働かなければならなかった訳で、現代では、そういう立場にある皆さんが、昔以上に増えていますから、そういう皆さんのゴールデンウイークも、「大変だなぁ、お疲れ様」と思うところです。
 時は、風薫る5月。新緑の気を取り込んで、元気にお過ごし頂きたいと思います。

     歳時記を友と薄暑の旅に出ん     ひろし
                             煙石博

2024年5月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.4.1「3月10日は最高裁無罪判決の日…あれから7年」独房記㉕二度目の人生地獄。

2024.4.1「3月10日は最高裁無罪判決の日…あれから7年」独房記㉕二度目の人生地獄。

 齢と共に、月日の流れが早い事に、益々、無常観を深めている私ですが、身に覚えの無い濡れ衣をきせられ、冤罪に巻き込まれた私にとって、何年経っても、あの出来事は許されない事であり、悔しくて、その憤りは、埋み火(うずみび)の様に消す事の出来ないものである事を認識するところです。
 そんな想いの中で、私の事件は既に昔の話になっている訳ですが、…躊躇ちゅうちょしながらブログを書いています。

 事件があったとされた(とにかく、警察官のとんでもない、でっち上げによるものでした)2012年9月24日と、お金を盗っていないのに、確たる証拠も無いのに不当逮捕された2012年10月11日。そして、4年5ヵ月の苦難の法廷闘争の末、無罪を勝ち取れた2017年3月10日は、私にとって、それぞれ、消し去る事の出来ない日…です。
 そんな訳で、毎年やって来る9月24日、10月11日、3月10日。つまり毎年、嫌な思いで迎える9月、10月、そして、冤罪を晴らす事が出来た3月も、言ってみれば、お金を盗っていない訳で、もともと無罪で当たり前なんですから、複雑な思いで、迎えているのが真実、本音のところです。

 そんな、今や、ただの私事として迎えた今年の3月10日に、若い頃から深いご縁もあり、お世話になって来た方から、メールと写真が届きました。それが「あれから7年」とあった下の写真ですが、今や懐かしく、心癒される?ワンシーンでしょうか…。

ありがとうございました。

 最高裁判所前の、本当にホッとした私の表情が改めて見てとれます。そして、99.9%有罪と言う日本の司法の厚い壁に立ち向かって、奇跡と言われる最高裁の無罪判決を勝ち取った弁護士の久保豊年先生の、大きな荷物を下ろされた様な安堵の表情…。さらに、私の中学校時代からの親友で、これまで、色々な方のお世話をして、人助けして来られた佐伯さんも、私のえん罪に心を痛め、「煙石博の無罪を勝ちとる会」の会長を引き受けてくれ、支援して下さいましたが、その佐伯さんの大役を終えた安堵の表情が、今では懐かしく…私も、元気を出さなければと、励まされます。多くの皆様のご支援、本当にありがとうご座居ました。お陰様で、何とか、元気で頑張っております。

     雪冤せつえんの落花は眩し惜しみなく     ひろし

改めて、四畳半独房日記・補足・備忘録㉕「人生2度生きた地獄の5年」
(これは、私が体験した特異で嫌な記憶を、正しく記録に残しておきたいと言う思いから書き綴っています。)

「疑わしきは罰せず」とは、犯罪を行なったと言う事が証明されなければ、有罪を言い渡してはいけないと言う法律上の原則ですが、私の体験してきた真実は、疑わしくも無い私を、犯人に仕立て上げ様とする、警察官、検察官、裁判官の全く理不尽で、非情な行為に泣かされたものでした。

 広島南警察署の留置場の中で、限られた時間だけ与えられた筆記用具に、憤りを込めて必死に書き殴った様な、当時のメモがありますが、その最後の日のワンカットです。

 とにもかくにも、有無を言わさず、ジェットコースターに乗せられ、あっと言う間に、この世の果ての非日常の世界に突き落とされた留置場の独居房であった。人は皆、喜怒哀楽を纏って生きているが、ここでは、涙の種にも、まだなれない、路頭に迷った悲しみと、「蜘蛛の糸」の薄暗い地獄の底で、悲愴な怒りがドロドロしているだけの、刻が止まった日々が過ぎて行った。その毎日は、晴れようと、曇ろうと、雨が降ろうと、風が吹こうと、この世から一切置き去りにされた、人間ではない自分があるのみの、28日間であった。

 取り敢えず、保釈金を払って、何とかこの世の娑婆(しゃば)に戻って来る事は出来たものの、心は晴れない。心は重い。これから冤罪と言う濡れ衣を、薄皮を剥がす如く、一枚一枚剥がしていかなければならない。その大変さすら想像がつかない。気の遠くなる闘いが始まるようだ。』

と、ありました。それから5年近くにわたる、家族もろとも、多くの皆さんを巻き込んでの苦節の日々が続きました。

 冤罪は、凶器なき殺人。私は65歳の時、この冤罪に突き落とされましたが、思えば、その時、一度命を失い、その後5年は、2度目の人生を生きた地獄の5年だった様な…。

     混迷の痛ましき世を散る桜     ひろし

 ところで、日本は恵みの雨の多い国。早春から春が往くまで、結構雨が降ります。
 ・春の霖雨(りんう・幾日か天気がぐずつき、降り続く春雨)
 ・木の芽起こしの雨(このめおこしの雨・木の芽が芽立つ頃の春雨)
 ・菜種梅雨(なたねづゆ・3月下旬から4月にかけてでしょう 菜の花が盛りの頃に降り続く春雨)
 ・催花雨(さいかう・桜が咲き出す頃に振る春雨)
 ・茅花流し(つばなながし・チガヤは、葉に先立って花穂を伸ばし白い穂になるが、それを散らす様な雨・戦後昭和の貧しき幼年時代に、このチガヤの若い穂を摘んで口に入れ、ガムの様な感触を愉しんだ思い出あり)
 ・筍梅雨(たけのこづゆ・筍が生える時期の雨模様、この雨で、筍が良く育つ)

     顔洗ふ猫葉桜の下を得て     ひろし

そして、来る5月は、好天に恵まれ、薫風・風薫る月。青葉、若葉に若いエネルギーを分けてもらいたいものです。
 何はともあれ、異常気象の影響かどうか、何となく、気分がシャキッとしない様な(春愁・しゅんしゅう?)のせいかも…)。 お身体ご自愛下さい。    煙石 博

2024年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien

2024.3.1「佳き花の季節を…」。四畳半独房日記・備忘録㉔ 「憤りの遣(や)り場もない。」

2024.3.1「佳き花の季節を…」。四畳半独房日記・備忘録㉔ 「憤りの遣(や)り場もない。」

 今年も早いもので、もう、弥生3月になりました。昔は、よく、「1月去(い)ぬる、2月逃げる、3月去(さ)ると言いますが、今年も、もう…」等と使われていた表現…。最近は、余り耳にしなくなった様で、戦後昭和時代までの、レトロな表現のひとつになりましょうか。

 それにしても、近年は、良くない事が相次ぎ、「諸行無常」の非情なるものを身に沁みて感じているところですが、事件や事故等も、人の世で起きる事が、これまで以上の悲しみや怒りを感じ、許しがたいものが多い様に思います。

 また、日本の気候をみても、春夏秋冬の季節の移ろいも尋常ではなく、異常過ぎて、意地悪く、じゅんならん(備後福山弁で、手に負えない、乱暴な。じゅんならん子→悪ガキ)、儘ならないのも、私共の深層心理に、何らかの影響を及ぼしていなければいいが、と思ったりする所です。

 何はともあれ、暖冬気味だった、こちら広島の冬でしたが、春本番に向かう2月、3月…思い出す事に、私のおふくろが、「寒い寒い思ぅたら、お水取りじゃねぇ。水取りが終らんにゃぁ、ぬくうはならんよ」と言っていた言葉を思い出します。(暖かいお水取りの年もありますが、だいたい、お水取りの頃、最後の寒さらしきものがやって来る様です。)

その昔から、関西に春を告げると言われてきた、奈良東大寺二月堂の修二会の行事、クライマックスの、おたいまつと、御水取りの行事は、3月12日夜です。

 この稿を書いている今、今年はどうだかわかりませんが、例年、その頃までに、寒さの程度はあれ、最後の寒さがやって来て、その後は、一気に春本番に向かう事が多かった様に思います。
 これから、平穏な、佳き花の季節となる事を心より願います。

     西行の春死なむ頃花を酌む     ひろし

改めて、四畳半独房日記・補足・備忘録㉔ 「憤りの遣(や)り場もない。」
(これは、私が体験した特異で嫌な記憶を、正しく記録に残しておきたいと言う思いから書き綴っています。)

 本格的な春に向けて、心なごむ時期ではありますが、世の中を見ていると、昔の平和な時代と比べると、何か随分違った、騒然とした空気を感じるのは、神経質な私の杞憂である事を祈りますが、マスコミが時折り伝える、えん罪?なのかどうか、そんな事件にかかわる様なニュースは、今でも目に付き、私と同じ苦しみの被疑者では無いかと、心配しています。
 と言いますも、弱き身の私が体験した、とんでもない警察官や、広島地裁の検事の言葉が脳裏に焼き付いているからです。
 その一部を書きますと、刑事の取り調べは、取り調べではなく、もともと、私が盗った証拠も無いのに、防犯カメラの映像に、お金を盗ったところが映っていると、(実際には、お金を盗っている映像は無いのに)ウソを言って、自白を強要するばかりでした。記憶とメモに残している断片的な言葉を少し書いてみます。

「裁判をしても、日本の司法は、99%有罪になるんだ!!
「死ぬまで裁判をする事になるんじゃ!!。裁判をして、人生を棒に振った者が、よけぇ(たくさん)おるんじゃ。
「あんたは(お前は)、絶対に有罪!!刑務所行きじゃ。
「あんたが盗んでいないと言うのは、あんたの勝手。自由。言うだけ言えぇ~。なんぼぅ言うても(いくら言っても)、お前は金をとっとる。」
マスコミが報道したけぇ、世間は、あんた(お前)を、皆、犯人じゃ思うとるんじゃ!!」
「お前は、言う事がコロコロ変わる。お前は頭がおかしゅー(おかしく)なっとるんじゃないの?」
「ウソばかり言うとると、偽証罪になって、罪が重いのを知っとるかっ!!」…
(私は、真実、お金を盗っていないのですから、決してウソは言えません。恐ろしい示談誘導に脅え(おびえ)ながら必死で抵抗しました。)

 今振り返ってみても、刑事は、最初から、辻褄もあわない犯罪ストーリーを強引につくり上げておいて、何が何でも犯人にしてしまおうと言う…全く取り調べではなく、終始一貫、私を犯人に仕立て上げようとする、強引で恐ろしいものでした。

 私は、天地神明に誓って、絶対にお金を盗っていないのに…自白を強要されるばかりでした。
 証拠も無いのに、私を66,600円の窃盗犯にでっち上げた警察官は許されないし、検事は検事で、それを認めて、つまり盗った事にして、「66,600円にイロをつけて(のちに、言葉は、66,600円に少し足してと言う表現に変えたと思いますが…)、10万円を払えば済む事です」と…示談を勧めるばかり。
又、防犯カメラに映っている映像を私にはみせないで、「私は、ゆうべも防犯カメラの映像を何回も見たが、貴方は、間違い無くお金を盗っている。」等と、嚇(おど)す様な事を言って、示談を強要され、そんな恐ろしい示談誘導に脅(おび)えました。(私は、お金を盗ってないのですから、防犯カメラの映像に、そんなシーンがあろう筈も無いのですのに)。

 今振り返ってみても、理不尽な悪い権力と、ヘトヘトになりながら、よくぞ精いっぱい逃げ回ったものだと思います。

 本当に、無駄な力を使わされ…精も根も尽き果てました。今でも、憤りの遣り場もありません。

     切り開く他なし明日へ春の里     ひろし

2024年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : masayukien