煙石博さんはある日突然に謂われなき罪に問われ、苦しんでいます
この苦しみは彼一人だけではなく、家族の皆さんも地獄の苦しみを
味わっています
このブログでは、その時々の彼の思いを綴っています
煙石博のブログ
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2024.12.1 日本の気候が病気・・・さて、来年は…乱気候が、少しでも、治まって欲しい。
2024.12.1 日本の気候が病気・・・さて、来年は…乱気候が、少しでも、治まって欲しい。
都市化の波の中で、長い間、季節感が薄れ、日頃、あれこれ騒がしい世俗の出来事ばかりに気をとられているからでもありましょうが、都会の多くの人が、気候の事には鈍感になっていたと思います。
しかし、近年は、多くの人が、気候変動がこれまでとは違い、尋常ではない事に気付き始め、これは、これから、どうなるんだろうと言う不安を持ち始めたと言う昨今の日本の異常気象・・・。 確かに、しなやかだった、日本の春夏秋冬の四季が、近年は、乱暴で荒荒しく、私共にキバを剥(む)いてくる様にも思え、都会で生活している、季節の移ろいに敏感で無かった方にも、それが判る様な気候のあり様です。
近年の気候変動については、趣味が俳句であった事で、長い間、移ろえる四季を愉しみながら生きて来たつもりの私でも、今年は、特に、穏やかでない四季の移ろいに、正直、少し混乱…とまどう様な事が多くありました。
これは、私が思って来た事ですが、私の場合、出来事や思い出は、極端な表現かもしれませんが、春夏秋冬のインデックスの中に記憶されている事が多く、今年の様な季節の混乱の中では、今年を振り返る時、出来事や思い出が、交通整理されないまま放置されている様な・・・広島弁で言えば、さんじらかし(放りっぱなしで散らかす)になっている…そんな感じがしています。
そんな中で、ひとつ思い出す事に、今年は、こちらでは、例年の様に、TVの台風情報を見ては、台風の進路を心配する事が少なかった様に思います。これは、幸いでした。
ところで、下の写真は(11月25日に撮影)、家の前に植えている野紺菊(のこんぎく)、野菊が、今年も、可憐な花を咲かせて、心を和ませてくれました。
この野紺菊は、今年は、例年より少し遅れて、10月終わり頃から、一気に花を咲かせたように思います。通りがかった何人かの方に、「綺麗ですね。少し花をいただけませんか」と言われ、嬉しく剪って差し上げました。
そう言えば、この野菊は、10月1日のブログにも書きましたが、異常気象のせいでしょう、一部が季節を間違えて9月初めに咲いていました。
花屋さんで売られている見事な菊もいいものですが、野菊も、また秋の風情あり・・・。
小学校の時習った、野菊の歌が(石森延男作詞)ありました。
♪遠い山から吹いて来る、こ寒い風に揺れながら、気高く清くにおう花~♪
晩年を素直に生きむ野紺菊 ひろし
今年も、お忙しい皆様に、私のブログの為、貴重な時間を頂き申し訳ありませんでした。
来年は巳年。年が改まるのを機会に、私のブログも、定期では無く、何かあれば、折に触れて、書かせて頂く事とします。良いお年を迎えられます様に。
煙石 博
2024.11.1 私の冤罪(えんざい)、あれから12年。折られた翼。
2024.11.1 私の冤罪(えんざい)、あれから12年。折られた翼。
皆様ご存知の袴田事件。58年…やっと、再審、無罪が勝ちとれて本当に良かった…と言っても、もともと、無実だったのですから当たり前。…失ったものは返らない。
よくぞ頑張られた袴田さん(すでに、ご自身の精神状態で、どこまで、それを理解されているかも判らないと言うのも悲劇)と、弟の濡れ衣を晴らさんと半生をかけ続けた袴田さんのお姉さん、そして、不正義は許さないと、支援された本当に多くの皆様の力が、やっと実を結んでの雪冤…。言葉では言い尽くせない凄いものがあり、何も言えません。本当に良かったと思うばかり。同じ様に、TVニュース等で、まだまだ、いくつかの、冤罪ではないかと思われる裁判の事が伝えられて、冤罪体験者の私の目からは、「これもそうだろうなぁ…」と、大変心配もし、気にかかるところです。
とても心配しておりますのは、私の冤罪を通じて見聞きした事の中に、今も、日本では、逮捕、起訴されると、99.・・%は有罪になると言う数字があり、この中に多くの冤罪が含まれていそうで、裁判で逆転無罪となった私も、背筋が凍りつく思いです。
閑 話 休 題
思えば遠くなって来たものの、忘れる事も出来ない、忌まわしい冤罪に突き落とされた記憶は、2012.10.11朝9時過ぎ…突然やって来た刑事2人によって、私は全く身に覚えのない窃盗犯にでっち上げられました。(置き忘れられたと言う、66,600円が入ったとする封筒に私が近付いたと言う事で、66,600円のお金だけ、封筒から抜き取ったとされたのです。)
最初から、そんな事が出来る筈もないと言う事として挙げられる事が、幾つもあります。
①地方銀行の、私が住んでいる町内のローカル支店ですから、知っている人が多く、その時、学生時代の同級生と会い、しばらく話もしているし、行員さんも、私を良く知っている人もいて、何人もの行員さんが、こちら向きに座っている中で…66,600円を盗る・・・そんな事はあり得ません。
②66,600円の現金だけ抜いて(盗って)、封筒の持ち主の住所・名前が書かれた市民税、県民税の納入書が入った封筒を、わざわざ、元あった記帳台に置き戻して、私が家に帰る…あり得ない!
③そもそも、お金を盗るなら、その封筒ごとお金を盗って、全部盗んで帰る!!勿論、そんな事は絶対にしないけど。
④お金を盗っていない理由として、鑑定結果、置き忘れられたとされた封筒に、私の指紋が付いていない。
⑤防犯カメラの映像にも、その封筒を覗き込んだり、お金を盗っている映像は全く無い。
以上の通りなのに、それでも、私は、2012.10.11の朝11時半、警察官に強引に逮捕さた時、総てを失い、南警察署の留置場(…代用監獄)に、11.7迄、28日間勾留されて、自白、示談を強要されました。その後、…広島地裁、高裁では、懲役1年執行猶予3年の判決を受けましたが、多くの皆様のご支援により、最高裁では、無罪を勝ち取れました。ご支援本当に有り難う御座いました。 とは言え、冤罪で失ったものが大きく、昔より臆病で小さくなってしまった昨今の私。
のちに、「冤罪に巻き込まれました」と言うと、或る先輩が「それは、冤罪に巻き込まれたのでは無く、巻き
実は、今回のブログは、毎年10月・11月は、どうしても、気分が冴えず、重い気分になりがちで、筆もすすみにくく、遠慮しようかと思っていたのですが…結局、ご迷惑ながら、思いの丈を書かせて頂きました。
ペン重く冤罪の稿いまだ冬 ひろし
「また飲むの」飲めば身に
※今のままでは、冤罪は
煙石 博
2024.10.1 異常気象を超えた過激な気候の中、植物も混乱…人も…合歓の花も二度咲き!
2024.10.1 異常気象を超えた過激な気候の中、植物も混乱…人も…合歓の花も二度咲き!
JR広島駅の南に、駅前大橋がありますが、その下流に猿猴橋(えんこうばし)、さらにその下流に、電車も走っている荒神橋(こうじんばし)があります。その橋の南の袂に、合歓(ねむ)の木が一本だけあって、年々、成長して、近年、妖艶で立派な花を咲かせる様になりました。
ところが、これも異常気象の為、例年、6月か7月に開花している合歓の花が、今年は、梅雨の頃一度花を咲かせ、9月に、堂堂と二度咲きをしていましたので、大急ぎで(9月23日 盛りを過ぎていましたが)写真に収めたあと、このニュースを書いています。
上の写真がそうですが、二度咲きの合歓の花が、道行く人の目にとまっておりました。
合歓の花と言うと松尾芭蕉のこの句が思い出されます。
この句は、「奥の細道」の中で、今の暦の7月頃でしょうか、「象潟は、今雨、その雨に濡れた折しも艶にして可憐な合歓の花は、かの東坡(とうば)の西湖(せいこ)の詩にもよまれている美人、西施(せいし)が、何となくなやんで、目を半ばつむっている様な風情で悩ましい・・・」と、そんな詩心を句に託したものでしょうか。
とにかく、異常気象を越えた過激な気候に、植物も混乱、開花の時期を間違えています。
こちらの写真は、路地の
また、9月19日に、町歩きのメンバーに加えて頂き、宮島の弥山に登りましたら、頂上付近の公孫樹(いちょう)が、早くも黄葉し始めていました。
さらに、ロープウェイから見る山の斜面に、どんぐり系の木が、これも二度咲きの花房をつけていました(同じ頃、東広島市西条町に行く道中、列車から見る山々にも、どんぐり系の木が二度咲きの花をつけておりました)。下の写真は、宮島、弥山からの景色です。
真ん中の小島はとうげ島 黄葉を始めた弥山の公孫樹 弥山360°絶景
弥山絶景宮島ここも秋初め ひろし
袴田さんに、やっと無罪判決。良かった、と言っても、当たり前。良かったけど、怒り。…袴田さんの人生は、取り戻せません。控訴しないで欲しい!
煙石 博
2024.9.1(旧暦7月29日)「冤罪は違憲ぜよ!」袴田被告の判決は9月26日(木)です。
2024.9.1(旧暦7月29日)「冤罪は
猛暑日の日数が過去最多だった、今年の長くて厳しい夏でしたが、太陽が地球に近づいて来た訳でも無いでしょうに、暑いと言うより、「太陽光線が痛い」と感じる激暑ではありました。
笑み忘れ顔
広島では、暑さばかりの夏でしたが、関東では、炎暑に加えて、しばしば激しい雨に見舞われたり、東北の穀倉地帯では、日照りを必要とする時期に、こちらの梅雨の様な天候不順が続いたりして、異常気象が続いている様です。
そんな異常気象が続く中で、これは以前から気にしていた事ですが、食糧の供給について、大丈夫なんだろうかと憂慮していましたが、お盆過ぎに、国産米の供給が怪しくなっていると伝えられ、私もスーパーに行って聞いてみましたら、国産米は、すでに入荷していないと言う事もありました。その後、お米事情はどうなっているか、又、どうなるのか解りませんが、考えてみますのに、日本の食糧事情は、自給率が、かなり低くなっているままとなっていて、最近まで、それが大きな話題として扱われる事も少なかった様に思います。
元々、食糧と言うのは、一番大切なものですが、日本では、それについての意識は高くなく、食料安保の重要性が論じられる事も少なくなっているのではないかと思いますが、外国では、アメリカもロシアも、農業国家の上に工業社会、経済社会が築かれているし、ヨーロッパの国々も、農業が国の基本にされて発展している様に思えます。しかし、日本では、そう言う意識が薄く、貿易立国とは言え、食糧で何か事あれば…、この国の危うさを感じるところです。
ところで、記録的な猛暑や、オリンピック等のあれやこれで、ほとんど話題から消えて仕舞った感じの冤罪ですが、今月は、9月26日(木)、冤罪ではないかと思われている袴田巌被告の名古屋地裁の判決が注目されます。雪冤を祈るばかりですが、袴田さんの事件については、判決を待つまでもなく、事件の科学的検証も含めて、その実態をもっとマスコミ等でも伝えてもらいたいものです。

これは、私を励ますために作って下さった扇子です。ありがとうございました。
煙石博
2024.8.1「冤罪(えんざい)は人災!凶器なき殺人」。壊されたグラスは、元に戻らない…。
2024.8.1「冤罪(えんざい)は人災!凶器なき殺人」。壊されたグラスは、元に戻らない…。
未だに、出会った方より、「テレビのアンビリーバボー(6/19)を見ました。大変だったですね」と、ご覧になった方よりのリアクションがあります。あのTV番組は、私の冤罪について、よく踏み込んで制作されていた全国放送でしたが、実際は、もっと、あってはならない事が平然と行われたもので、信じられないでしょうが、私の冤罪は、警察・検察・裁判官による犯罪だったと言うのが、体験した私の実感です。
私の場合は、幸いにも、最高裁で奇跡の逆転無罪を勝ち取れて、雪冤(せつえん)を果たす事が出来ましたが、「無罪が勝ちとれて良かった」として、簡単に片づけてはいけない、暗く、重い根は残されたままになっていると思います。
冤罪は、無罪を勝ちとれても、そこに残された、冤罪に堕(おとし)める間違った道があると言う事も問題であり、そこには、最初の警察官のあり方に始まり、日本の司法では逮捕・起訴されると、99.9%有罪にされていると言う、恐ろしい数字が、それを物語っている事に…背筋が寒くなるところです。
それに加えて、冤罪の悲劇は、晴れて無罪を勝ち取れても、壊されたグラスは、元には戻りません。残念ながら、ひと度壊された信用、信頼、人権等、有形、無形を含めて、失うものは大きく、総てが返って来ないと言う事です。私も、悔しく、歯痒いばかりです。冤罪は人災!凶器なき殺人です。あってはなりません。
吾輩は猫嫌ひなり漱石忌 ひろし
ところで、近年、人の世の乱れを感じる出来事が、益々増えている様に思えますが、人の世ばかりでなく、動植物も、長く続く超異常気象の中で、かなり混乱しているのでは無いかと思える事に気付きます。
今年は、熊の出没も、しばしばTVで取り上げられたり、広島市の北部、安佐北区可部に住んでいる友人の話では、栗の花が5月、6月に一度咲いた後、もう一度花を咲かせ、7月末には、早くも、小さな茶色の実が実って落ち、ワラビの葉が1m以上にも成長したり、庭の黒竹が増え過ぎて、剪定するのに大変だったとの事でした。
私は、広島市南区の海に近い地域に住んでいますが、近年、庭の花が二度咲きしたり、秋に咲く野菊(野紺菊・のこんぎく)の一部の株が、季節を間違えて、6月や7月に咲いたり、植物のあり様が違っている様な気がします。又、狭い庭の草木の枝に、小さなクモがあちこちに巣をかけ、駆除しても、何度でも巣をかけます。エサとなる小さな虫が多いと言う事か…異常な気象の中で、動植物も、それぞれ、生存する為に懸命に生きているという事…なんでしょうか…。
つくづくと
とにかく、日本の気候が、尋常な季節の移ろいではなくなり、陽射しは、どうかすると異様に強く、太陽が地球に近づいて来ている様な感じがしたりもします。
何かが、何時(いつ)もと違って来ている様な…、何時もの夏とは、違うのではないか?。
最近、余り耳にしなくなった様な気がしますが、オゾン層が破壊されて来た為の影響なのかどうか…不気味な夏の表情に畏(おそ)れを抱いたり、憂慮したりもしております。
世に荒るる
煙石 博