無罪判決でした。

Enseki-news 061-20170310
2017年3月10日
煙石博さんの無罪を勝ちとる会
http://enseki.noor.jp/

煙石博さんは無実です。

煙石博さん 久保豊年弁護士 佐伯 穣(煙石博さんの無罪を勝ちとる会会長)

3月10日(金)15時 最高裁判所・第二小法廷(鬼丸かおる裁判長)は煙石博さんに原審の広島高等裁判所の判決及び一審判決の、懲役1年執行猶予3年を破棄して無罪を宣告しました。

以下、判決文より

 上記の者に対する窃盗被告事件について、平成26年12月11日広島高等裁判所が言い渡した判決に対し、被告人から上告の申し立てがあったので、当裁判所は、次の通り判決する。

主  文

原判決及び第1審判決を破棄する。
被告人は無罪。       

理  由

 弁護士久保豊年の上告趣意は、憲法違反、判例違反をいう点を含め、実質は事実誤認、単なる法令違反の主張であり、被告人本人の上告趣意は、事実誤認の主張であって、いずれも刑訴法405条の上告理由に当たらない。
 しかしながら、所論に鑑み、職権をもって調査すると、原判決及び第1審判決は、刑訴法441条3より破棄を免れない。

 

煙石博さんのコメント

最高裁では正義と真実に基づいた、公正で良識ある判断を頂き、ありがとうございます。
私の事件に関して、弁護士の久保豊年先生の大きな大きな力を頂きました。ありがとうございました。心からお礼を申しあげます。
2012年10月11日に逮捕され、この日から4年5か月、真っ暗闇の中で、私だけでなく家族共々苦しんできました。
定年後の人生の自由な、平凡な暮らしを突然奪われ、憤りと混乱、嵐の中の4年5か月でしたが、無罪を勝ちとる会の皆様、友人、知人、勤めていた会社のOBなどの、お世話になった皆様に、ご迷惑をおかけした皆様に、心からお礼を申しあげます。ありがとうございました。本当にありがとうございました。
また、私の事件をクチコミで伝えてくださった皆様、そして、署名をしてくださった皆様、これは広島県内だけでなく、全国各地からも頂きました。厚くお礼を申しあげます。
わが身の潔白を晴らさんが為に、必死にご無理をお願いしたり、多くの皆様にご迷惑もおかけしたと思います。なにもわからないまま、なりふり構わぬ失礼の数々もお許しください。
私はこういう体験をして、日本は冤罪がどんどん増えて、冤罪大国になりつつある事を知らされました。思想・信条・宗教・政治の垣根を越えて、安心して暮らせる日本になるよう、襟を正していくことはできないでしょうか、それを心から望んでいます。

私事ですが、考えてみれば、無罪を頂いたとはいえ、「おめでとう」とは思えないのです。元々お金を盗っていないのに突然とんでもない火の粉をあびて苦しめられ、人生を失ってしまったのですから・・・。失ったものはもう帰ってきません。悔しい切ない思いがいっぱいですが、無罪をいただき、4年5か月ぶりに、身の丈を過ぎた重い荷物をやっとおろして、静かな余生の、普通の生活に早く戻れればと思います。
最後に、逮捕・起訴されると、99.9%は有罪という有罪率には、大きな問題があるという事も知りました。私のあとに、私のように、無実なのに濡れ衣を着せられて苦しむ方が出ないように強く願っています。これは、私を支援して下さった多くの皆様の切なる願いでもあります。

2017年3月10日   煙石 博

 

ご支援くださった皆さま、長い期間ご支援本当にありがとうございました。

 

2017年3月10日