私の冤罪 どうして

Enseki-news 038-20151015
2015年10月15日
煙石博さんの無罪を勝ちとる会
http://enseki.noor.jp/

私の冤罪 どうして
            無実の訴え 耳貸さず「やったやろ」

2015年10月15日 朝日新聞記事・digital.asahi.comから。 詳細は後述、
朝日新聞記事は。(下記をクリック下さい。)

2015年10月15日 朝日新聞記事

煙石博さんの事件と全く同じ経過です。
煙石博さんは、不当に逮捕された日から3年目の10月11日に、広島市中区本通りの商店街で「私は無実です」と、訴え、署名の協力をお願いしました。

20151011 enseki

  (広島市中区本通り)

『 私くし、中国放送の元アナウンサー煙石博です。 私は3年前のちょうど今日、10月11日に、広島県警南警察署に、6万6千6百円を盗ってもいないのに、盗ったとされまして、証拠も無いのに、逮捕状の提示もすることなく逮捕され、南警察署の留置場に28日入れられました。 その後、1年、広島地裁で裁判をし、 広島高裁でも また、1年、裁判をしましたが、信じられません。 盗ったとする、証拠も無いのに、懲役1年・執行猶予3年という、不当な判決を受けました。 こんなことは、有っては、なりません。これは、私だけの事ではありません。私に起きたことは、あなたに、あなたの愛する人、家族に、そして、友人・知人の身の上にも、いつでも起こりえることです。そういう、大変なことだと思います。他人ごとではない。明日は我が身と・・、立ち上がってくれた、私の先輩、友人・知人が、皆様方に、私のような、冤罪者が・・・、皆様方に出ないことを願って、チラシをお配りしております。そして、署名にもご協力をお願いしております。 』

本日の、「煙石博さんの無罪を勝ちとる会」HP のブログに書き込んでいます。
http://enseki.noor.jp/?p=2110

2015年10月15日    街頭行動ありがとうございました

行楽の秋、色々とお忙しい中、3回目の街頭行動に多くの皆様が、貴重な時間をさいてかけつけて下さり、ありがとうございました。
今回は、10月11日に逮捕されてちょうど3年になるということで、日にちを決めましたが、当日が日曜日で、人通りも多かった事も幸いし、多くの方々にチラシを受け取って頂き、署名もこれまでの街頭行動の中で一番多く集まりました。立ち止まって熱心に訴えを聞いて下さる方、「頑張って下さい。」と励まして下さる方、いったん通り過ぎて、わざわざ引き返して署名をして下さる方等、これまでよりたくさんの方が、関心を持って下さり、手応えを感じました。
また、地裁・高裁では、月々の法廷の傍聴に来て下さった皆様の励ましで、希望と勇気を頂いてきましたが、最高裁へ上告後は、月々の法廷もなく、ただ、闇夜の中で、正しい沙汰を願いながら、それがあるかどうかも怪しき不安の内に日々を送っている状態が続いていました。
そうした中、先日の街頭行動に集まって下さった皆様の励ましのお顔と声に接し、私だけでなく、家族にもこれからの希望と勇気を頂きました。
心からお礼申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。
                                    煙石 博

 朝日新聞の記事によれば、「 裁判のやり直しになった大阪府内の男性(72)が冤罪(えんざい)を見逃した責任は警察と検察、裁判所にあるとして、国と府に賠償を求める訴えを近く大阪地裁に起こす。逮捕から7年、男性は16日の再審判決でようやく無罪になる見通しだ。しかし、刑事司法のどこにどんな誤りがあったのかを正さなければ、この事件は終われないと思い定める。」としています。

煙石博さんは無実です。
最高裁判所に上告して、闘っています。
「煙石博さんの上告審の公正な裁判を求める請願署名」を取組んでいます。

以下は、2015年10月15日 朝日新聞記事 
私の冤罪 どうして
      無実の訴え 耳貸さず「やったやろ」
          強姦一転無罪へ、なぜ私は冤罪に 72歳が国を提訴へ

 10代女性への強姦(ごうかん)罪などで服役中に被害証言はうそと判明し、裁判のやり直しになった大阪府内の男性(72)が冤罪(えんざい)を見逃した責任は警察と検察、裁判所にあるとして、国と府に賠償を求める訴えを近く大阪地裁に起こす。逮捕から7年、男性は16日の再審判決でようやく無罪になる見通しだ。しかし、刑事司法のどこにどんな誤りがあったのかを正さなければ、この事件は終われないと思い定める。

強姦事件の再審始まる 検察側が無罪主張 大阪地裁
 男性は2004年と08年、当時10代の女性に自宅で性的暴行を加えたとする強制わいせつ1件と強姦2件の罪に問われた。09年の大阪地裁判決で「醜悪極まりなく、齢(よわい)六十を超えた者の振る舞いとも思えぬ所業」とされ、懲役12年に。最高裁が11年に上告を退けて確定し、服役した。
 だが昨年9月、弁護人が女性から「被害はうそ」と告白を受けて再審請求。大阪地検は当時の診療記録に「性的被害の痕跡はない」と書かれていたのを確認し、11月に男性を釈放した。今年8月に地裁で始まった再審公判で、検察側は「虚偽を見抜けず服役を余儀なくさせた」と謝罪し、自ら無罪判決を求めた
男性は今回起こす国家賠償請求訴訟で、自宅に第三者がいる状況で被害を受けたとする女性の証言の不自然さや、自身の疾病で性行為は難しいといった説明が捜査段階の取り調べで考慮されなかったと主張する。
 さらに公判段階でも、冤罪を裏付ける証拠となった診療記録の取り寄せを弁護人が控訴後に求めたのに、検察は安易に「存在しない」と回答したと指摘。二審・大阪高裁も、当時の受診状況を確認するために求めた女性と母親への証人尋問を認めず、一審の一方的な判断を漫然と支持したと批判。予断を持たずに捜査と審理を尽くしていれば、冤罪は防げたと訴える。
 弁護人の後藤貞人(さだと)弁護士は「性犯罪の被害者の証言を疑えということではない。真実を見抜く力など誰にもないからこそ、無実の訴えがあれば、できる限り調べるのが捜査機関や裁判所の務めだ」と指摘。「なぜ、それが尽くされなかったのか。訴訟で問題点を探り出し、冤罪防止につなげたい」と話す。

男性は今月1日、朝日新聞の単独インタビューに初めて応じ、提訴を決めた心境を語った。

「無実の人間にどれだけの被害を与えたか。警察官、検察官、そして裁判官にもわかってほしい」

08年9月、大阪府警の刑事ら3人が突然、自宅にやって来た。その場で逮捕されて警察署へ。10代女性への性的暴行の容疑がかけられていると初めて知った。「まったく理解できなかった」
 警察の取り調べに否認を続けた。男性刑事の言葉は「やったやろ」「覚えてないなら教えたるわ」と次第に荒っぽくなったという。検察の取り調べでは、被害証言の矛盾を訴えた。しかし、女性検事は「絶対許さない」と一切取り合ってくれなかったという。
 無罪主張は三審に及ぶ裁判でも退けられ、服役を余儀なくされた。月1回、大阪から大分刑務所(大分市)へ面会に来てくれる妻だけが心の支えだった。
 懲役12年。その途中、6年2カ月の不当な拘束を経て自由の身になった後も苦しみは続いた。生涯の仕事として25年間勤めた電気設備会社に復職を求めたが、拒まれた。近所で知り合いに会っても、どこかよそよそしい空気を感じる。
 16日の再審判決で無罪が言い渡されても、その思いは晴れない。名誉は完全に回復できず、失った時間も取り戻せないからだ。「せめて国賠訴訟で冤罪の原因を突き止めたい。二度と同じような思いをする人が出ないように」と願う。(阿部峻介)

■強姦再審事件の経過

 2008年9月 大阪府警が10代女性の告訴を受け、男性を強制わいせつ容疑で逮捕。大阪地検は同罪で起訴

2008年11月 地検、同じ女性への強姦罪2件で追起訴

2009年5月 大阪地裁、懲役12年の判決

2010年7月 大阪高裁、男性側の控訴棄却判決

2011年4月 最高裁、男性側の上告棄却決定

2014年9月 男性の弁護人が女性から「被害はうそ」と告白を受け、地裁に再審請求

2014年11月 女性に「性的被害の痕跡なし」とする診療記録があったとして、地検が服役中の男性を釈放

2015年2月 地裁が再審開始決定

2015年8月 再審初公判で検察が謝罪、無罪判決求める

2015年10月16日 再審判決で無罪の見通し

 煙石博さんの上告審の公正な裁判を求める請願署名のお願い
「煙石博さんの上告審の公正な裁判を求める請願署名」を取組んでいます。
この集計した署名用紙は、最高裁での審理に応じて、最高裁判所長官に提出します。

以上。

2015年10月15日